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» 2011年05月17日 08時47分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:懸念材料も多く軟調な展開 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>9558.30▼90.47

<TOPIX>829.55▼10.39

<NYダウ>12548.37▼47.38

<NASDAQ>2782.31▼46.16

<NY為替>80.77△0.05

景況感の悪化やリスク許容度の低下、欧州金融不安など、懸念材料も多く軟調な展開

 朝方発表されたニューヨーク連銀の景況感指数が予想を下回って前月より大きく下落したことやIMF(国際通貨基金)専務理事が逮捕されたことで欧州金融不安も強まり軟調となりました。原油価格が買戻しなどが入って堅調となる場面もあり、信用収縮懸念が薄れ買戻しを急ぎ堅調となる局面もあったのですが、結局原油がリスク許容度の低下懸念から売られると株式市場も手仕舞い売りや見切売りが嵩んで軟調となりました。

 二番底懸念が指摘されるほど景況感の悪さや外部環境の悪さを懸念する動きとなりました。欧州での金融不安が強まったことが弱気にさせる要因の一つあり、この日はIMF専務理事の逮捕でそれが強調されたものと思います。加えて、新興国でのインフレ懸念、金融引き締め懸念、また、日本の原子力発電所事故の問題なとりあえず買わない理由となるものも多く、「5月に株を売れ」と言うことを実践しているかのようです。また、6月決算のファンドの思惑もあり、当面経済指標などに一喜一憂することになるのでしょう。

 個別にはサンディスクがSSD(ソリッド・ステート・ドライブ)の開発を手掛ける非上場会社を買収すると発表し、好感して買われ大幅高となりました。通期業績予想を下方修正したロウズが下落、連れてホーム・デポも軟調となり、業績予想を引き上げたにもかかわらずJCペニーが売られるなど商品関連銘柄に軟調なものが見られましたが、ウォルマートは買戻しもあって堅調となりました。欧州金融不安もあってJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカが軟調、景況感の悪化からIBMやアップル、GE(ゼネラル・エレクトリック)も安くなりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は週末の米国市場が軟調となったことや原子力発電所事故が想定されていたよりも重大であったことが判明したこと、為替も円高気味となったことに加え、IMF(国際通貨基金)の専務理事が逮捕されたこと、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が売り越しと伝えられたことから、売り先行となりました。週末のヘッジ売りの買い戻しや朝方発表された機械受注が好調と伝えられたことから、寄り付きは底堅さも見られましたが、買い戻し一巡後は一時大幅安となるなど冴えない展開が続きました。原子力発電所事故などから積極的に買い上がる雰囲気でもなく先週末も手仕舞いの動きが進んでいたこともあり、下げ幅も限定的となったのですが、終始冴えない展開となりました。

 米国市場は軟調となりましたが、為替が落ち着き円安気味となったことや、昨日の下落である程度織り込んでいたこともあり底堅い展開となりそうです。ただ、一気に戻すだけの材料にも乏しく、原子力発電所事故への懸念も根強いことから上値も限られそうです。外国人の日本株に対する見方も変化が見られ、実際に弱気になった証券会社があり、指数算出銘柄から大量に削除されるニュースなどもあり、総じて上値も重くなりそうです。指数に影響の大きな値がさ銘柄がどこまで戻るかが注目されそうです。

 日経平均は9800円〜900円水準での上値の重さを確認して今度は9500円〜600円水準での底堅さを試すことになりそうです。9500円台では売り難くなるのかどうかをまずは確認することになるのだと思います。本日は9600円台で引けるのかどうかが注目されます。中期的には9500円水準を割り込むと9200円〜300円水準を試すことになるのでしょうし、9800円〜900円水準を抜ければ10200円〜300円水準まで戻ることになるのでしょう。

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