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» 2011年05月16日 16時09分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」夕刊:軟調だが、機械受注が好調で底堅い展開 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 9558.30円 ▼90.47円
売買高 18億0147万株
売買代金 1兆2280億2900万円
値上がり銘柄 315銘柄
値下がり銘柄 1265銘柄
騰落レシオ 82.95% △1.66%

日経平均

週末の米国株安やIMF理事逮捕、原子力発電所問題などが嫌気されて軟調だが、機械受注が好調で底堅い展開

 先週末の米国市場が軟調、ユーロや商品相場も安く、原子力発電所事故も従来示されていたよりも重大であったと報じられたことなどから、売り先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が売り越しと伝えられたことに加え、IMF(国際通貨基金)の専務理事が逮捕されるということで欧州金融不安が強まり軟調となりました。それでも朝方発表された機械受注が予想に反して前月比で増加していたことや週末のヘッジ売りの買い戻しもあって下げ渋り、底堅い展開となりました。月曜日と言うことで週末に起きた様々なことを海外でどのように受け止めるのかを見極めたいということもあり、売り急ぐも買い急ぐ動きもなく冴えない展開となりました。

 後場も冴えない展開が続きましたが為替が円安気味となったこともあり、売り急ぐ動きにはなりませんでした。上値も重く、指数は小動きとなりましたが、電子力発電所事故の不透明感が強まり、現状の電力会社に対する疑心暗鬼が強まり、幕間つなぎ的に代替エネルギー関連銘柄などが買われていましたが、指数を押し上げるだけの買い意欲はなく軟調な地合いが続きました。電力不足が懸念されるなかでの政府の無策や電力会社に対する懸念は根強く相場の足を引っ張ることになっているようです。個別の好決算などに反応する動きもありますが、相場全体の方向感は見えない状況となっています。

 小型銘柄も見切り売りに押されてな兆なものが多くなっています。日経ジャスダック平均は底堅さも見られますが軟調となり、東証マザーズ指数やジャスダックTOP20は大幅安となりました。先物もまとまった売り買いはほとんど見らませんでした。朝方はヘッジ売りの買い戻しなども見られ、引けを意識する時間帯にはまとまった手仕舞い売りも見られましたが、特に指数を方向付けるようなまとまった売り買いは見られず、目先筋の売り買いが中心となっていたものと思われます。

 好調な決算を発表するものも散見され、機械受注などもしっかりとした数字になっているのですが、原子力発電所問題とそれに絡む政府の対応のまずさが投資意欲を減退させているような感じです。と言うのも政府の方針も政策も方向性が見られず相変わらず行き当たりばったりの出たとこ勝負、原子力事故の対応も後手後手に回って先に進まず、大震災からの復興も各企業や国民の自助努力で行わななければならないような感じです。大震災の影響が少ない、あるいは立ち直りが速い銘柄などが今後は注目されるのでしょうし、「節電」や「発電」などに関連する企業の中でしっかりと収益が拡大するような企業が出て来るのだと思います。

テクニカル分析

日経平均

 遅行線が日々線に押さえられて軟調となったものの、日々線は雲にサポートされて底堅さも見られました。RSIは方向感はないのですが、下落の兆しも見られ、ストキャスティックスは高値圏からの下落が続いて下値余地もあり、雲のサポートを割り込む場面もあるかもしれません。ただ、割り込んで大きく下落するようであれば一気に値幅調整となり、雲にサポートされながら底堅さが見られても日柄調整となりそうです。

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