コラム
» 2011年05月13日 08時00分 UPDATE

ロゴとスローガンを刷新した、ムヒの商品戦略とは!? (1/2)

定番の虫さされ・かゆみ止め薬「ムヒ」。ロゴとスローガンを変え、10年後・20年後の目標に向かって突き進む意気込みを、CMの魅せ方や色の効果から読み解いてみました。

[山田美帆,INSIGHT NOW!]
INSIGHT NOW!

著者プロフィール:山田美帆(やまだ・みほ)

カラーコンサルタントRosa代表。大学時代から、ピアノ講師・通訳・コンパニオン・モデルなどのタレント活動をしながら、インテリアやカラーや美容やマナーの学校に通い、資格を習得。その後各種サロンや美容スクール講師・派遣のマナー講師を経て、カラーコンサルタントRosaを起業。


 ゴールデンウイークも終わり、夏に近づいてきたなと思う今日この頃、テレビでは早速虫さされのCMが流れています。今回注目したのは、国民的人気グループ「嵐」の相葉雅紀さんが出演中の「ムヒ」です。

 「ムヒ」といえばかなり昔からある薬で、「虫さされ・かゆみ止め」の定番になっています。しかしこのムヒ、従来の「ムヒかゆみを科学する株式会社池田模範堂」から、「肌を治すMUHI」へとロゴとスローガンを変え、お肌を治すスペシャリストへと変わろうとしています。

ah_muhi.jpg 出典:池田模範堂

 今回のこのロゴとスローガンには、皮膚治療薬事業に専念し、効き目重視のモノづくりにこだわる思いが込められています。ロゴ「MUHI」のMのハネに特別な意味があり、クリーム剤をイメージさせるとともに、すべての商品にひと工夫が盛り込まれた独自性を持った企業であることを表わしているそうです。

 確かにCMでも、最初は指でMのハネをクリックする場面から始まります。このように始めから、新しくなったロゴとスローガンを出すことによって、どこの会社のCMか認識してもらえます。しかも白地に赤という配色は、見る人を元気付け、活発な気持ちにさせます。そしてこの配色、日の丸の色と同じため、日本人の多くが好きなのです。というのも、人は見慣れている配色に好感を持つ傾向があるからです。

 そのように好感を持った後からすぐに、これまた好感度の高い相葉さんのCMが始まり、「ムヒムヒ」と駆け込んできて、空になっているのがショックで倒れこむというシチュエーション、最後に「日本一、ムヒが似合ってしまう男」というキャッチフレーズで締めます。見ているだけでもとても楽しい気持ちになりますよね。

 ところでこの「MUHI」という赤のロゴは「MUHIレッド」というこだわりがあり、ムヒのイメージカラーを継承するとともに、モノづくりへのあくなき情熱と、斬新な商品開発に取り組む姿勢を表現しているそうです。

 ご存じの方も多いと思いますが、赤は確かにやる気を表わす色! 新しい気持ちで頑張りたいときは、赤の力は大変有効です。赤にもいろいろありますが、特にこの「MUHIレッド」はかなり鮮やかな赤を使っています。これくらい強い赤はエネルギッシュに動き続けたい時に適しているため、池田模範堂の「10〜20年後には『お肌の悩みといったらMUHIだよね』という企業になりたい」という想いが伝わってくるでしょう。

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