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以下「なぜ朝日新聞の記者は、高い給料をもらう“権利”があるのか?」(2009年12月4日)の冒頭部分を再掲します。「まとめ読み!誠 PDF」をダウンロードすると、上杉隆氏と窪田順生氏の対談記事(7話〜9話)をまとめて読むことができます。
窪田:なぜ記者クラブは大きな問題なのに、取り上げる人が少ないのでしょうか? だから記者クラブ問題を追いかける上杉さんが、「なんで固執しているんだろう。変わっている人だなあ」といった感じで見られてしまう(笑)。
上杉:本当にそうですね。もうこの問題を追いかけてから、10年が経ちました。今回も記者クラブを開放しない方向が明らかになったとき、鳩山由紀夫さんにメールしたんですよ。あんまりしつこいのもなんだから、絵文字を付けて。「みんな悲しむとともに怒ってますよ……(涙)(;;)」といった感じで。結局、記者クラブの問題も役人にひっくり返されたんですよ。平野博文官房長官なんか、一瞬で党の議員は洗脳されてしまいましたね。
窪田:役人は一枚も二枚も上手ですね。
上杉:いま、日本から海外メディアがいなくなってきています。ワシントンポストは支局を閉鎖し、支局長の家に移転しましたし、ニューヨーク・タイムズも僕がいた7年前には13人いたのに、いまはわずか1.5人。海外メディアはいま、韓国や中国の方に移っていっています。実はこうした現象は、記者クラブと大きく関係していると思う。
窪田:日本にいたって、仕事にならないですから。
上杉:なので海外メディアは通信社に頼っていますよね。基本的には記者クラブに入れるメディアに任せ、なにか大きな事件などがあれば飛んでくるといった感じ。
窪田:仕事ができないんだから、当然ですよ。記者クラブ問題といっても、多くの人は小さな問題と考えがち。「しょせんはちっちゃなクラブでしょう?」といった感じ(笑)。
土肥(編集部):今後、記者クラブの問題って、どのようになっていくのでしょうか?
上杉:記者クラブは栄え、本体のメディアの力は弱まっていくのではないでしょうか。正直、僕はもう日本では孤立して干されているんですよ。相手にしてくれるのはBusiness Media 誠さんくらいで(笑)。
窪田:ハハハ。
上杉:でも海外に取材に行けば仲間がたくさんいる。逆に日本の記者たちが同じところに集まって孤立している。
窪田:取材団みたいな感じですね。(続きは「まとめ読み!誠 PDF」で)。
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