連休前の大幅高の反動や円高、米国株安を受けて大幅下落清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年05月06日 16時03分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

市況概況

日経平均 9859.20円 ▼145.00円
売買高 19億1168万株
売買代金 1兆3942億9900万円
値上がり銘柄 577銘柄
値下がり銘柄 957銘柄
騰落レシオ 91.84% ▼3.17%

日経平均

連休前の大幅高の反動や円高、米国株安を受けて大幅下落

 日本市場が休場となっている間の米国株式市場が軟調、大幅下落となったことや大きく円高が進んだことなどが嫌気されて売り先行となりました。3連休前の月曜日に大幅高となった割には米国などで反応が鈍かったこともあり、売り気配から始まるものが見られるなど大幅安となりました。ただ、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が買い越しと伝えられたこともあり、寄り付きの売りが一巡となった後は買い戻しなども見られ、底堅い展開となりました。ただ、一方で米国での主要な経済指標の発表を控えた週末と言うことで、積極的に買い上がる動きも限られ、戻りも鈍く指数は小動きとなりました。

 後場も持高調整の売り買いが中心で指数の方向感は見られませんでした。連休前と同様に買い戻しと見られるまとまった買いが見れる銘柄や値動きの良さに連れて目先筋の買いを集めるような銘柄が幕間つなぎ的に物色されるのですが、物色対象が広がるということも相場全体をけん引する動きもなく、指数は下げ渋るのですが戻りも鈍いという状況でした。戻りの鈍さを嫌気すると週末と言うこともあって見切り売りもかさみ売り直されるものも散見されまs知た。

 小型銘柄も軟調なものが多く、大きく上昇していたものほど大きな下げとなるような感じでした。日経ジャスダック平均はほぼ横ばいとなりましたが、東証マザーズ指数やジャスダックTOP20は大幅安となりました。先物は寄り付きの売り買い以外はまとまった売り買いはほとんど見られず、指数を方向付けるような動きはありませんでした。週末のヘッジ売りがかさむ場面もあり、指数を押し上げるというよりは上値を押さえる要因となる面が強かったような感じです。

 月曜日の大幅高をすべて打ち消してしまったような感じです。米国市場などが開いている中での大幅高について行こうと考えた向きは失敗となってしまった格好で、決定的な買い要因でなければあっさりと売り直されてしまうことが証明された格好です。本日のところではまだ9800円〜900円水準での下値固めとなるのか、9800円〜900円水準での上値の重さを試す動きなのかが見極めきれませんでしたが週末の米国市場の動きや商品相場を見て、週明けの相場の方向で当面の相場の方向が決まりそうです。9800円〜900円水準が上値となるのか、下値となるのかしっかりと見極めてからで投資の方向を決めるのは遅くはないと思います。

テクニカル分析

日経平均

 月曜日に上昇した分を下げた格好となりました。月曜日の動きが異常でもとのもみ合いに戻った格好となりました。まだ、もみ合い水準の訂正となるのか、元のもみ合いに戻るのかははっきりとしませんがRSIには上値余地もあるのですが、ストキャスティックスは高値圏からの調整を示唆しており、いったん転換線や基準線、あるいは雲のサポートを確認する場面はあると思います。

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