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» 2011年04月28日 08時24分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:金融緩和継続期待から堅調 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均9,691.84>△133.15

<TOPIX839.87>△6.23

<10年国債1.155>▼0.005

<NYダウ12,690.96>△95.59

<NASDAQ2,869.88>△22.34

<CME>9,730

<NY為替>82.14△0.61

好調な決算発表が続いていることに加え、金融緩和継続期待から堅調

 引き続き好調な決算発表が続き買い優勢の展開となっているなかで、QE2(量的緩和)とその後の低金利政策継続が示唆されて堅調となりました。FOMC(公開市場委員会)後のFRB(連邦準備理事会)議長のコメントでQE

2の終了は示されたのですが、織り込み済みと言うことで特に問題視されず、その後の金融緩和継続が示唆されたことが好感されました。これまで、金融緩和やドル安政策で企業業績が回復、そして雇用や個人消費も回復している流れが継続されると言うことが好感されたものと思います。

 FRBが金融緩和継続を示したことで、信用収縮懸念も薄れ金や原油の先物も堅調となりました。今後はインフレ懸念なども取り沙汰されるのでしょうが、資金が順調に世界経済の拡大に合わせて流れていることで、株式市場も素直に好決算に反応できると思われます。過剰流動性と言うことで過熱感が出て、過熱感を冷ますような調整は見られるのでしょうが、基調は強含みに推移していくものと思われます。

 個別には予想を上回る決算を発表したボーイングやコーニングなどが堅調、連れて、と言うわけでもないのでしょうが、GE(ゼネラル・エレクトリック)やIBMなど大型銘柄が堅調となりました。増配と自社株買いを発表したコストコ・ホールセールも高く、減益決算を発表したのですが、織り込み済みと言

うことでアマゾン・ドット・コムは大幅高となりました。金融緩和継続が示され、信用収縮懸念が薄れたことでJPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカが堅調、原油や金の先物が上昇したことでエクソン・モービなどの石油株、パブリック・ゴールドなどの金鉱株も堅調となりました。

本日の相場

 昨日の日本市場は円高となったのですが、米国株高や前日の大幅下落の反動、そして好調な決算を発表するものが多かったことなどから大幅高となりました。昼の時間帯や取引時間中に発表になる決算も好調な決算には敏感に反応し、さらに下方修正などが見られても米国の主要なイベントや経済指標の発表を控えていると言うこともあって買い戻しを急ぐ動きも見られ、指数を押し上げる要因となりました。

 米国株高、円安と言うことで堅調な展開が期待されますが、ゴールデンウィークの3連休を控えている週末、月末と言うことで上値も重そうです。CME(シカゴ市場)の日経平均先物も、米国株高や円安の割に上値が重くなっており、決算動向に敏感に反応しながらも手仕舞いの売り買いが中心となってきそうです。大震災の影響を読み切れないことに加え、原子力発電所事故の行方や復興の道筋も見えておらず、最後まで買い切れないのではないかと思います。手仕舞い売りが入るところでは押し目買いや買い戻しもあって堅調な地合いとなるのでしょうが、指数の上値は限定的となりそうです。

 9800円〜900円水準の節目を目指すような動きが期待されますが、ゴールデンウィーク突入と言うことでヘッジ売りや手仕舞い売りも見られ上値も限られそうです。決算動向などを見て売り急ぐ動きも今のところ限定的であり、大震災の影響を考慮しても9500円〜600円水準での底堅さは確認されたものと思われます。原子力発電所事故に進展が見られ、復興の道筋も見えてくれば9800円〜900円水準を抜けて来るのだと思います。

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