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» 2011年04月27日 08時34分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:ほぼ3年ぶりの高値水準 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>9558.69▼113.27

<TOPIX>833.64▼7.04

<NYダウ>12595.37△115.49

<NASDAQ>2847.54△21.66

<NY為替>81.53▼0.31

好調な決算発表や消費関連の指標を受けて堅調、ほぼ3年ぶりの高値水準

 主要企業の決算発表が本格化するなかで好調な決算を発表する企業が多く、個人消費の動向を示す消費者信頼感指数の4月分は前月比で上昇、予想を上回るなど個人消費動向も好調となり、堅調な相場展開となりました。原油や金の先物は利益確定売りに押されて軟調となり、債券市場が堅調となるなど、リスク回避のような動きも見られましたが、特に材料視されることもなく、景気回復、企業業績の回復を織り込むように堅調となりました。

 毎年5月以降に軟調な相場となることが多いなどといわれますが、2008年6月5日以来の高値水準となりました。四半期決算や個人消費動向などが堅調ということで買戻しも入っているようです。FOMC(公開市場委員会)を前に買い戻し、持高調整の動きもあったのでしょうが、早々とQE2(量的緩和)後の展開を先取りしている面もあるのだと思われます。これまでの金融政策、財政政策がうまく行ったとの思いもあり、外部要因など懸念材料を抱えながらも景気回復、企業業績の回復を織り込む動きが続くのでしょう。

 個別には好調な決算を発表したスリーエムやフォード、UPSが堅調、増配を発表したIBMも高く、キャタピラーは大幅高となりました。予想を下回る決算となったコカ・コーラは軟調、パブリック・ゴールドは大幅安となりました。景気回復を織り込むようにインテルやマイクロソフトなどのハイテク銘柄、GE(ゼネラル・エレクトリック)やウォルマートなど幅広い銘柄が買われました。原油や金先物は軟調となりましたが、エクソン・モービルやシェブロンなどの石油株、ニューモント・マイニングは堅調となりました。金融株はJPモルガン・チェースは堅調、バンク・オブ・アメリカやシティグループは軟調とまちまちとなりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は大震災や円高の影響で芳しくない決算発表が見られたことなどから売り先行となり、3月百貨店売上高や国内パソコン販売などの落ち込みも大きかったことなどから見切り売りが嵩んで大幅下落となりました。円高気味となったことで自動車株やハイテク銘柄の一角に売り急ぐ動きも見られたこともあって大きな下げとなりました。外国人の売り買いも少なく、決算発表の本格化やゴールデンウィーク、米国の主要な経済指標の発表などを控えて、買い手控え気分も強いようです。

 米国市場が大幅高となった割にはシカゴ市場(CME)の日経平均先物は円高基調と言うこともあって上値の重い展開となっており、大震災の影響で芳しくない決算が見られる日本市場は上値の重い展開となりそうです。ただ、昨日の大幅下落の反動や米国株高を受けて強含みとなりそうです。米国企業業績が好調で日本の企業業績に陰りが見られるなかでの円高と言うことで、海外資産の売却が懸念されているのか、逆に日本の復興需要などに期待した投資が見られるのかその思惑での動きが見られそうです。復興需要期待銘柄や好決算が期待される銘柄などが個別に物色されるのでしょう。

 9500円〜600円水準での底値固めが続いています。為替が円高基調であり上値の重い展開が続きそうです。復興需要期待などから内需銘柄などは買われる場面もあるのでしょうが、自動車株やハイテク株は円高を嫌気する動きも見られそうです。9500円〜600円水準での底堅さを確認して、9800円〜900円水準の節目を目指す動きにはなるのでしょうが、ゴールデンウィークが明けるまでは方向感に乏しい展開が続くのでしょう。

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