聖金曜日の祝日で欧米市場は休場清水洋介の「日々是相場」朝刊(1/2 ページ)

» 2011年04月25日 08時44分 公開
[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>9682.21▼3.56

<TOPIX>842.18△0.46

<NYダウ>休場

<NASDAQ>休場

<NY為替>81.84▼0.03

聖金曜日の祝日で欧米市場は休場

 先週末の米国市場は聖金曜日の祝日で休場となりました。先週も好調な企業業績の発表を受けて総じて堅調な展開となり、地合いの強さが見られました。

 世界的な景気拡大、景気回復が見られ、金融緩和からの政策変更が求められているようですが、一旦はQE2(量的緩和)後も織り込んでいるようにも思われます。好調な決算を背景に堅調な地合いが続くものと思います。

 ただ、企業業績の拡大や景気回復が見られても、米国債格下げ懸念やQE2後の金融政策、中東・北アフリカ情勢の緊迫化や欧州金融・財政不安、中国のインフレ、日本の原子力発電所事故、など懸念材料が取り沙汰されては調整となる場面もあるのだと思います。

本日の相場

日経平均

 先週末の日本市場は週末と言うことで手仕舞いの売り買いが中心となり、方向感に乏しい展開となりました。米国株高などへの反応も鈍く、目先の値動きに連れての動きとなりました。外国人の売買動向も売り買い少なく、決算発表の本格化を前に手掛かりに乏しく、相場全体の方向に乏しいと言う状況でした。原子力発電所問題が解決しないことにはまだ目先の売り買いが中心で大きな流れでの方向感を掴み難いと言うことなのでしょう。

 先週末は欧米市場のほとんどが休場となり、週明けの日本市場は手掛かり難の中、方向感に乏しい展開となりそうです。大震災の復興に向けても方針や方向感などが見えず、統一地方選の結果も政局の混乱を示すような結果であり、原子力発電所事故の進展も見られず、週末のヘッジ売りの買い戻しは見られるのかもしれませんが、少なくとも積極的に買い上がられるような状況でもないと思います。電力不足が今後の大きな課題の一つであり、幕間つなぎ的に蓄電池関連、LED(発光ダイオード)照明関連、自家発電・太陽電池関連銘柄などが物色されるものと思います。

 依然として日経平均は9500円〜600円水準を下値に9800円〜900円水準を上値としたもみ合いの中での動きとなりそうです。復興需要期待もあるのですが、復興の方針も見えず、政局の混乱が懸念されるなかでは上値の節目9800円〜900円水準を抜けるだけの買い手も現れそうになく、逆に原子力発電所事故が悪化するとか、中東情勢が悪化し世界的な景気拡大に対する懸念が強まるなどと言うことでもなければ9500円〜600円水準では底堅さも見られるのだと思います。

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