コラム
» 2011年04月22日 08時00分 UPDATE

アノ映画ざっくりレビュー:『エンジェル ウォーズ』は「負けないわ! アタシは最強の女戦士……脳内ではねっ」 っていう、リア充なにそれ? な映画

4月15日公開の「エンジェル ウォーズ」。クロサワを観て育ち、ジャパニメーション好きを公言するザック・スナイダーが自分の脳内妄想をこれでもかと詰め込んで映画を作ったらこうなった?

[櫻井輪子,Business Media 誠]
ザックリレビュー

 『エンジェル ウォーズ』はざっくりいうと、遺産狙いの継父に精神病院送りにされちゃった女のコが、悲惨な状況下でも心だけは挫けずに、同じ境遇の女のコたちとともに「アタシたちって女戦士みたいじゃない? 超クール!」という妄想ストーリーに基づいて脱出に必要なアイテムを揃えるために脳内ステージで戦うんだけど、果たして現実に迫るロボトミー手術を回避できるのか?っていう話。

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 スパルタの男300人のバトルを描いた『300 スリーハンドレット』で「お前絶対ジョジョ好きだろ? 荒木飛呂彦リスペクトしてんだろ?」と日本中から突っ込まれたジャパニメーション好きのザック・スナイダーが自分の脳内妄想をこれでもかと詰め込んで映画を作ったらこうなった、っていう映画。物語は三重構造になっており、精神病棟に閉じ込められた若い女性たちの悲惨な現実、その現実を娼館に置き換えた脳内ワールドでは女のコたちの脱出計画が練られ、さらに4つのアイテムを盗み出すための脳内バトルフィールドステージでは壮絶で壮快なバトルが繰り広げられる……。妄想力こそ現実に勝つ最大の能力、と言わんばかりのリア充涙目な映画です。

あらすじ

死んだ母親の遺産を狙う継父から妹を救うため、銃の引き金を引いたベイビードールは、錯乱したとして精神医療施設に入れられてしまう。継父は管理人に賄賂を使ってベイビードールにロボトミー手術を施すよう頼む。手術までの時間は5日、ベイビードールはその悲惨な現状から逃げ出すためにイマジネーションの世界に飛び込んだ。病院は娼館となり、患者の女のコたちは娼婦仲間となって脱出計画を練る。脱出するには4つのアイテム、地図、炎、ナイフ、鍵が必要だ。女のコたちは戦士となってバトルフィールドへと繰り出す。果たして脱出計画は成功するのか? ベイビードールの運命は?

櫻井輪子(さくらい・わこ)

映画好きが高じて、コラムを書いたりもするイラストレーター。『WOWOWマガジン』『問題小説』『てぃんくる』などでイラストコラムを執筆。『Tokai Walker』の金子裕子さんのコラム「セレブ診療所」にコマ漫画を付けている。過去には『DVD&ビデオでーた』でビデオレビューのイラストコラム、『DVDでーた』で記者会見をレポするコラム『現場から櫻井輪子でした』を連載。

著書に『「へのへのもへじ」から始める 世界一カンタン! イラスト練習帳』がある。公式サイト「SakuraiWako'sめカラうりぼう」。


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