コラム
» 2011年04月22日 08時00分 UPDATE

吉田典史の時事日想:転職試験の舞台裏 (1/4)

ある調査によると、3〜4月は中途採用を行う会社が年間で最も多いという。現場の人間は「こうした人材が欲しい」と思っていても、現実には全く違ったタイプが入社したりする。こうしたミスマッチはなぜ起きるのか。転職試験の舞台裏に迫ってみた。

[吉田典史,Business Media 誠]

著者プロフィール:吉田典史(よしだ・のりふみ)

1967年、岐阜県大垣市生まれ。2005年よりフリー。主に、経営、経済分野で取材・執筆・編集を続ける。雑誌では『人事マネジメント』(ビジネスパブリッシング社)や『週刊ダイヤモンド』(ダイヤモンド社)、インターネットではNBオンライン(日経BP社)やダイヤモンドオンライン(ダイヤモンド社)で執筆中。このほか日本マンパワーや専門学校で文章指導の講師を務める。

著書に『非正社員から正社員になる!』(光文社)、『年収1000万円!稼ぐ「ライター」の仕事術』(同文舘出版)、『あの日、「負け組社員」になった…他人事ではない“会社の落とし穴”の避け方・埋め方・逃れ方』(ダイヤモンド社)、『いますぐ「さすが」と言いなさい!』(ビジネス社)など。ブログ「吉田典史の編集部」、Twitterアカウント:@katigumi


 「会社が転職者の採用試験をする際に、明確な基準を持ち合わせているケースは少ない。会社案内や自社のWebサイトに経営理念や、求めている人物像を載せている場合があるが、それらはあくまで理想や目標であり、実態とかけ離れていることもある。

 会社の求めている人物像は、会社や部署の成長段階、外的な要因などによって次々と変わっていく。中途採用ではまず社の目指すべき方針や事業戦略があり、それに適した人材を求める傾向がある」

 会社員の転職相談に応じるキャリアカウンセラーの樫村周磨さん(参照リンク)はこう語る。この10数年で数百人の会社員や人事部員(主に大企業・中堅・外資)から中途採用試験の実態を聞いてきただけに、生々しい。

 読者は「経営理念や、求めている人物像はあくまで理想や目標であり、実態とかけ離れている」という指摘に反論を言いたくなるかもしれない。だが、これは私が取材で企業の人事担当者から、たびたびオフレコ(記事にしないという条件付きで話をすること)で聞く内容とも重なるものである。

yd_yoshida1.jpg 多くの企業は中途採用で明確な基準をもっていない(写真と本文は関係ありません)
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