震災後の円安、その背景には何があるの?南はるなのFXのヒミツ(1/3 ページ)

» 2011年04月21日 08時00分 公開
[南はるな,Business Media 誠]

著者プロフィール

南はるな(みなみ・はるな)

株式会社マネックスFXでマーケティング部長を務める。アパレル業界でファッションを学んだ後、しばしの海外生活中に利用したインターネットの利便性に衝撃を受け、帰国後の2001年にアマゾンジャパン株式会社に入社。カスタマーサービス部門を経て、マーケティング部に異動。アフィリエイト・プログラムの運営など、オンラインマーケティング業務に従事。2009年にマネックスFXに入社、同年10月より現職。主にマーケティング企画やPRを担当。金融初心者である自身の経験を踏まえ、初めて投資を検討する人にも分かりやすい情報提供を行うべく、日々奮闘中。


 東日本大震災後、急激な円高となりましたが、その後は各国の協調介入もあり、今では円安基調で動いています。こうした動きの背景にはどのようなことがあったのでしょうか。各国の様子を中心に追ってみたいと思います。

 3月18日のG7による協調介入の後、しばらくの間、円相場は1ドル=81円程度で安定して推移していましたが、その後は円安に動き始めました。東日本大震災のあとの1カ月で円は約8円変動しており、これは昨年の年間変動幅約10円に近い値幅ですから、短期間でどれだけ激しく動いているかがよく分かります。

 為替レートは、各国の景気や経済などさまざまな要因で変動し、そこには「市場の参加者の思惑」も織り込まれています。投資家が日々のニュースを受けて反応した結果は、すべて為替レートに反映されていますので、多くの投資家が現在何に注目しているかを知ることは相場をとらえるヒントになるでしょう。

為替相場が乱高下している(出典:マネックスFX)
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