世界の人はこう考える、原発に賛成? 反対?

» 2011年04月20日 13時47分 公開
[Business Media 誠]

 東京電力の福島第1原発事故を受け、原子力発電に賛成している人はどのくらいいるのだろうか。47カ国(日本を含む)の人に聞いたところ「賛成(やや賛成を含む)」という意見は、震災前の57%から震災後は49%に減少、「反対(やや反対を含む)」は32%から43%に増加していることが、日本リサーチセンターの調査で分かった。

 日本では「賛成」とする意見が62%だったが、震災後は39%と大幅に減少。一方「反対」は28%から47%に増加し、「賛成」を上回る結果に。このほか原発が最も多い米国では「賛成」が53%から47%に、フランスでも66%から58%にそれぞれ減少した。

震災の前後における原発に対する意識について(出典:日本リサーチセンター)

 自国(あるいは近隣国)の原子力発電所が、事故や天災に対して十分安全だと思いますか? この質問に対し、全体の41%は「安全だと思う(ややを含む)」と回答。「安全だと思う」と答えたのは「中国」(97%)が断トツ。次いで「ベトナム」(67%)が続いた。

自国(あるいは近隣国)の原子力発電所の安全性について(出典:日本リサーチセンター)

東日本大震災が日本経済に与える影響

 東日本大震災が日本経済に与える影響について、どのように見ている人が多いのだろうか。全体の30%は「すぐに震災前のレベルに戻る」としており、18%が「震災前よりも強くなる」と回答した。しかし日本では、55%が「震災によって日本経済は悪化する」と考えており、「震災前のレベルに戻る」の11%、「震災前よりも強くなる」の24%を大きく上回った。

 インターネットや電話などを使った調査で、47カ国の3万4111人が回答した。調査期間は3月21日から4月10日まで。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.