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» 2011年04月20日 08時00分 UPDATE

それゆけ! カナモリさん:コーヒー豆と水筒が手を組んだ! キーコーヒー+サーモスの場合 (1/2)

4月6日付・日経MJ記事に「水筒とコーヒー豆」という珍しい組み合わせの共同販促が取り上げられていた。その意図と効果はどのようなものなのだろうか。

[金森努,GLOBIS.JP]
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それゆけ! カナモリさんとは?

グロービスで受講生に愛のムチをふるうマーケティング講師、金森努氏が森羅万象を切るコラム。街歩きや膨大な数の雑誌、書籍などから発掘したニュースを、経営理論と豊富な引き出しでひも解き、人情と感性で味付けする。そんな“金森ワールド”をご堪能下さい。

※本記事は、GLOBIS.JPにおいて、2011年4月15日に掲載されたものです。金森氏の最新の記事はGLOBIS.JPで読むことができます。


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 4月6日付・日経MJ記事に「水筒とコーヒー豆」という珍しい組み合わせの共同販促が取り上げられていた。その意図と効果はどのようなものなのだろうか。

 記事のタイトルは「キーコーヒー、水筒のサーモスと販促、水出しコーヒー、1500店舗に専用陳列棚」だ。1500店舗とは結構な規模であるが、総合スーパーや食品スーパー、コンビニエンスストアなど流通15社の全国店舗に展開するというから業態も幅広い。

 キーコーヒーの商品はキーコーヒーの「マイボトルで作ろう! 水出しコーヒー」というコーヒー豆というか、ひいた豆をフィルターに入れた「ティーバッグのコーヒー版」。それをサーモスの「真空断熱ケータイマグ」と組み合わせて売るのだ。組み合わせの妙は、水筒に冷水とコーヒーバッグを入れると約2時間でアイスコーヒーができあがること。両商品とコーヒーの作り方・飲み方の冊子を組み合わせて展示できる専用什器を作って店頭に陳列するという。

 商品の概要をもう少し詳しくみてみよう。キーコーヒー公式ブログによると、「朝起きたらボトルにお水とコーヒーバックを入れるだけで、会社に着いたらコーヒーができているというお手軽さ。コーヒーバッグは特殊フィルターを使っているので、ボトルを振ることで濃さを調節できます」といい、「1バック約70円と、とっても経済的でECOな商品です」と値ごろ感もある。

 この「水出しコーヒー」の市場はかなりの成長市場のようだ。記事にあるキーコーヒーのコメントによれば、「市場規模は5年前から毎年2ケタの伸びで2010年は30%増」だという。今どき30%増とはうらやましい限りだが、確かにその流れはある。エコロジーの高まりを受けて、環境に優しいマイボトルを持ち歩く「水筒男子」が登場。世界的な不況の影響で、お財布にもやさしく水道水を家庭で浄水して持ち歩く「水道男子」も登場した。女子の間でも「釣りガール」「山ガール」などアウトドア志向が強まっている。

 しかし、水道水では味気ない。「水出しコーヒー」を自分で作って持ち歩けば、カフェに入るよりずっと安く済むというニーズを持った消費者も増えているのだろう。飲料市場で考えれば、缶コーヒーは固定ファンがいるものの、緑茶飲料は「自分で淹れる派」の増加に伴って縮小が続いている。

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