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日経平均 | 9441.03円 | ▼115.62円 |
売買高 | 18億6293万株 | − |
売買代金 | 1兆1610億6700万円 | − |
値上がり銘柄 | 274銘柄 | − |
値下がり銘柄 | 1281銘柄 | − |
騰落レシオ | 99.33% | △2.28% |
米国株安や円高を嫌気、大震災の業績に与える影響が懸念されて大幅安
米国株が大幅下落となったことや為替が円高に振れたことから、売り先行となりました。外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が大幅売り越しと伝えられたことや米半導体株が米国市場の引け後の決算発表で日本の大震災の影響で予想を下回る決算を発表したことも嫌気されて売り急ぐ動きもありました。寄り付きの売りが一巡となった後はいったん、底堅さも見られましたが、買戻しなども限られ、買い意欲にも乏しく冴えない展開となりました。
後場も戻りを試す場面もあったのですが、特に材料やニュースもなく買い急ぐ動きもなく、大幅安水準での動きが続きました。前場と同じように、円高メリットのある銘柄や景気の影響を受け難いディフェンシブ銘柄の一角に底堅い堅調なものが見られたのですが、ハイテク銘柄など輸出株を中心に売りが止まりませんでした。指数の戻りも鈍く、戻りの鈍さを嫌気して売り直す動きもあり、さらに戻りが鈍くなるという状況で、大震災や原子力発電所事故などで景気回復が懸念されるなかでは買い気に乏しい展開となりました。
小型銘柄も軟調なものが多かったのですが、幕間つなぎ的にちょっとした材料で買われると値動きの良さが好感されるものもあり、東証マザーズ指数は堅調となりました。ただ、値動きが悪くなると手仕舞い売りも嵩んで日経ジャスダック平均は軟調、ジャスダックTOP20は大幅安となりました。先物もまとまった売り買いはほとんど見られず、指数を大きく方向付けるような動きはありませんでした。目先の小口の売買が中心となっていたようです。
米国企業の決算で日本の大震災の影響が見られたことから、日本企業の決算発表が始まるところで、決算に対する懸念が強まっているようです。ただ、大震災の影響で部品などの調達に支障をきたすケースでも、直接被災したケースでも今後は復興に対する需要が出てくるはずであり、資金の回転さえ効いていれば、企業業績が一時的に落ち込んでもこれまでの流れは変わらないものと思います。原子力発電所事故が片付かないことには回復も限りがあると思われますが、代替物として注目されるケースや海外で需要を満たせるケースなどもあり、慎重な決算でも「次」が見えているのかどうかを見る必要が出てくると思います。
遅行線が日々線の底値に応答する日柄、日々線が雲のねじれに応答する日柄で大きな下落となりました。もみ合いを下に放れかけているようにも見られ、明日、明後日でしっかりと雲を抜けるように反発とならないともみ合いの水準を再び下げる可能性もありそうです。RSIは方向感はなく、ストキャスティックスは下落が続いているものの底値圏にあり、下値は限られそうですが、ここが正念場となりそうです。
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