震災後に生活は変わりましたか? 首都圏と近畿圏で違い

» 2011年04月18日 12時26分 公開
[Business Media 誠]

 東日本大震災の影響で、東日本では直接の被害を受けたり、東北電力や東京電力の管内では節電が奨励されていたりする。首都圏に住む人と、近畿圏に住む人では、震災後の生活に違いは出てきているのだろうか。

 ドゥ・ハウスの調査によると、首都圏と近畿圏の女性に「震災後自宅のストックのために普段よりも多く購入した商品」を尋ねたところ、最も多かったのは「インスタント食品(缶詰・レトルト・即席食品)」。以下、「水」、「乾麺(パスタ・うどん・そば)」、「お菓子」、「飲料(水以外)」、「パン」と続いた。地域別に見ると、どの商品についても近畿圏より首都圏の方がストックしている人が多かった。

 「現在でも手に入りにくい商品」では、「水」「豆腐・納豆」「牛乳・乳製品」が上位。「水」は首都圏・近畿圏ともに手に入りにくいが、「豆腐・納豆」「牛乳・乳製品」については近畿圏で手に入りにくいと感じている人はほとんどいないようだ。

現在でも手に入りにくい商品(クリックで全体を表示、出典:ドゥ・ハウス)

震災後に生活は変わりましたか? 首都圏と近畿圏で違い

 震災の後にとった行動では、「電気を消したり暖房を控えるなど、節電をするようになった」が最も多く、ほぼ半数を占めた。しかし、首都圏では70%弱が節電をするようになったのに対して、近畿圏では30%強と東西で大きく異なっているようだ。

 2位以下は「以前よりもテレビを見る時間が増えた」、「外出する頻度が減った」、「生産商品は産地を見るようになった」が続いたが、いずれも首都圏が近畿圏の割合を上回っていた。また、「特にない」という回答は首都圏では20%弱だったが、近畿圏では50%強と対応に大きく差が生まれていた。

 ドゥ・ハウスでは「首都圏では外出する頻度が減ったり、洗濯物は部屋干しにする人もおり、放射能の影響もありそうだ」とコメントしている。

 インターネットによる調査で、対象は首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県)、近畿圏(大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県)在住で20〜69歳の女性1377人(首都圏705人、近畿圏672人)。調査時期は2011年4月。

震災の後にとった行動(クリックで全体を表示、出典:ドゥ・ハウス)

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