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» 2011年04月13日 14時15分 UPDATE

ミラノサローネ2011プレビュー、「パナソニック電工」

ミラノサローネ2011。日本ブランドではすっかり「顔」になったパナソニック電工は、今年で4回目の出展となる。

[本間美紀,Business Media 誠]
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※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。


 ミラノサローネ2011。日本ブランドではすっかり「顔」になったパナソニック電工は、今年で4回目の出展「スタンダード3(さんじょう)」に挑む。テーマは「ピアノ・フォルテ」。イタリア語で強弱の意味で、楽譜でも使われる表現だ。ミラノサローネで併催される「ユーロルーチェ」に合わせて、光の強弱と「質」を体感できる、そんな企画だ。

 会場は昨年とは変わり、隠れ家的な建物の「ムゼオ・ミングッツィ」。パナソニック電工はものづくりだけではなく、システムや技術の構築も含めた総合力に真骨頂があるだけに、毎年その展示には苦労している。そこで、会場構成のフェルッチョ・ラビアーニ氏が提案したのは「科学館や美術館のように楽しく体験してまわれるようにしよう」という案。もちろん今回の主役はLEDや有機EL、そしてそれを司る同社独自のセンサーシステムだ。

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 1、2階は体験ゾーンとなっている。まず人の動きに合わせて光が地を走って、来場者を導く。

 さらに進むと天から降り注ぐ光が来場者を包む。天井から光の筒(実際は張りのある生地が筒状にしつらえられている)が落ち、その中でステンドグラスや曼荼羅のようなLED光のアートが楽しめるのだ。これは同社のさまざまな照明部材を使って、ラビアーニ氏が形、色を組み合わせたもの。単品で見れば、無骨な照明部材が美しい光のアートとなるのだ。いずれも背景には繊細で緻密な制御システムに支えられている。これが同社の技術だ。

 共鳴する光もある。昨年も展示していた人の体の動きを敏感に察知するセンサーを使い、動きにあわせて光が動く。そこに立つ人は指揮者のように光を操ることができるという仕組みだ。

 地下にはテクニカルゾーンと称した技術展示もある。有機EL照明パネルとその透明タイプの展示で、透明タイプはおそらくパナソニック電工だけの技術となるという。鏡を組み合わせた空間の中で薄い面の光源が輝く。おそらく幻想的なシーンになることは間違いない。

 ラビアーニ氏は今回、初めて同社の企画に参加した。日本ではまだなじみのない名前だが、カルテルやフロスなどのデザインを手がける。初回の打ち合わせの後、ラビアーニ氏からは、パナソニック電工の照明部材カタログに付箋がたくさんつけられて、送られて来たという。

 デザイン部の塚本英勝氏は「自社の人間でもあまり使わないような、意外な照明部材もチェックされていて、何が起こるのか、最初はぴんときませんでした」と振り返る。それがステンドグラスを思わせるような、光のアートとなって組み上がってきたときには、非常に驚いたという。またそれを実施に機能させる試みは、パナソニック電工にとっても大きなチャレンジだった。

 日本は大丈夫。そんな姿勢を日本一のブランドだから示せる。そんな意気込みが伝わってくるのが、今回のパナソニック電工のミラノ出展だ。今回の災害では、仙台工場が被災するなど、決して無傷ではなかった同社。それでも日本ブランドの健在を示すため、予定どおりの出展を英断したという。

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