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» 2011年04月12日 15時50分 UPDATE

世界初公開のカチナ! 「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」 (1/4)

東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展が静かな話題を呼んでいる。

[草野恵子,エキサイトイズム]
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※この記事は、エキサイトイズムより転載しています。


 東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTで開催中の「倉俣史朗とエットレ・ソットサス」展が静かな話題を呼んでいる。

 今から20年前、56歳の若さで惜しくもこの世を去ったデザイナー、倉俣史朗(1934〜1991年)。2007年に90歳で亡くなる直前まで精力的に活動していた建築家・デザイナー、エットレ・ソットサス(1917〜2007年)。

 ともに多岐に渡る膨大な仕事を通じて、デザインに対する思想から生き方まで、後に続く多くのクリエイターに影響を与えてきた人物だ。この展覧会では、20世紀を代表する2人のデザイナーに焦点を当て、彼らが特に交流を深めた「1981年」に着目し、それ以降の彼らの作品を中心に展示を行っている。

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 展覧会の起点となる「1981年」とは、いったいどういう年だったのか。米国ではレーガン大統領が就任し、英国ではチャールズ皇太子がダイアナと盛大な結婚式を挙げ、日本では神戸の人工島ポートアイランドで博覧会が開かれている。

 この前年、ソットサス氏は御年63歳にして「メンフィス」を立ち上げ、年の離れた20代の若者たちと「ソットサス・アソシエイツ」を設立。翌1981年9月のミラノサローネで第1回「メンフィス展」を開くに至る。今回の会場入口には、その最初の「メンフィス展」に出展した2人の作品が仲良く並んでいる。

エキサイトイズム エットレ・ソットサスの「カールトン」(右)、倉俣史朗の「インペリアル」(中)、「TOKYO」(左)

 まるでオブジェのように強烈な存在感を放つソットサス氏のカラフルな棚「カールトン」。そして、その左側に凛としてたたずむ倉俣氏のキャビネット「インペリアル」。一見、対照的に感じられる2人の家具へのアプローチだが、彼らに共通していたのは、その当時の大勢を占めていたモダンデザインの息苦しさに抗う思い。こうして「メンフィス」運動は、当時のデザイン界に強烈なインパクトを与えていった。

 階下の展示室へ降りていくと、始めに2人の年表が並んで掲げられている。1934年生まれの倉俣氏に、1917年生まれのソットサス氏は年の離れた友人であったということにあらためて気付かされる。

 さらに、その向かいには倉俣氏のドキュメンタリー映像2本、そしてソットサス氏のインタビュー映像1本が、繰り返し上映されているコーナーが設けられている。時間の許す限り、この映像を見てからギャラリーに足を踏み入れることをお勧めしたい。2人の貴重な肉声は、これから展示される数々の作品と向きあう上で、必ず響く部分があるはずだ。

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