速報
» 2011年04月12日 08時41分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:手掛かり難で小動き (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>9719.70▼48.38

<TOPIX>852.34▼0.79

<NYダウ>12381.11△1.06

<NASDAQ>2771.51▼8.91

<NY為替>84.59▼0.17

主要な経済発表もなくM&Aなどへの反応は鈍く、商品相場も軟調、手掛かり難で小動き

 週末のヘッジ売りの買い戻しや大統領と議会で予算案の合意が得られたことから買い先行となりました。ただ、日本の原子力発電所問題や復旧状況、中東・北アフリカ情勢などに大きな変化が見られなかったことや経済指標の発表などもなく、また、企業の1−3月期決算の発表が始まることなどから様子見気分も強く、方向感のない展開となりました。原油や金の先物相場も利益確定売りに押され、為替も手仕舞いの反対売買でこれまでの方向性が見られず、手詰まり感も強く大きな動きとはなりませんでした。

 景気回復基調には変化はなく、雇用や個人消費の改善が期待されるなかで個別企業の決算がどこまで景気回復とリンクしているのかを確認したいと言うような展開なのだと思います。世界的な景気回復と同時にインフレなど懸念材料も多く、逆にインフレと言うことは資金の流れが潤沢と言うことで、景気や市場にプラスに働く面もあり、売り急ぐこともないのだと思います。景気回復の状況、懸念材料などをどこまで市場で織り込んでいるのか、確認しながらの動きとなって来るのだと思います。

 個別には決算発表が注目されていたアルコアは買い先行となったものの手仕舞い売りに押されて通常取引を終了、引け後の決算は黒字に改善したものの売上高が予想を下回ったことから時間外取引では売られています。タブレット端末用の新製品を発表したインテルは堅調となったのですが、投資判断の引き下げのあったノベラス・システムズが売られ、半導体関連株が総じて軟調となり、アップルも軟調となるなどハイテク銘柄は総じて安くなりました。原油や金の先物価格が下落となったことからエクソン・モービルなどの石油株、パブリック・ゴールドなどの金鉱株は軟調となりました。景気回復基調には変わりないと言うことで、コカ・コーラやウォルマートなど個人消費関連銘柄は堅調となりました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は手掛かり難のなか方向感なく小動きとなりました。外国人も株数では売り越し、金額では買い越しと物色意欲は強くないものの売り急ぐ動きでもなく、原子力発電所問題も進展するでもなく悪化するでもなく、同様に中東情勢や欧州金融不安など膠着状態となって方向感の見え難い状況となりました。買い意欲が見られるわけでもないのですが、売り急ぐ動きもなく、手詰まり状態で目先の需給要因だけ、値動きだけを見ての売買が中心となっていました。

 米国市場は決算発表が始まるところで様子見気分が強く、本日の日本市場も方向感のつかみ難い展開となりそうです。昨日も大きな余震があり、原子力発電所などへの懸念も強まっているのですが、状況が悪化したとの報もなく、逆にいっこうに解決の目処が見えないことも嫌気されそうです。復興需要に対する期待も根強いのですが、まだ余震の影響や復興の方向性も見えておらず、操業再開などに反応はするのでしょうが、復興関連銘柄の物色も限定されるものと思われます。為替も円高気味であり、輸出企業への物色も限られそうで、全体的に冴えない展開となり、幕間つなぎ的に値動きの良い小型銘柄が物色されることになるのでしょう。

 日経平均の水準としては引き続き9500円〜600円水準と9800円〜900円水準でのもみ合いが続くと言うことでしょう。復興への道筋が見え、原子力発電所問題の悪化懸念がなくなれば9800円〜900円水準の節目を抜けて10000円台回復となるのでしょうし、原子力発電所問題が悪化するような事態になれば、9500円〜600円水準を割り込んで来るのだと思います。本日は方向感なく9600円台固めと言うような展開になりそうです。

       1|2 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

ITmedia 総力特集