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» 2011年04月07日 08時47分 UPDATE

清水洋介の「日々是相場」朝刊:世界的な景気拡大を好感するように堅調な展開 (1/2)

[清水洋介,Business Media 誠]

<日経平均>9584.37▼31.18

<TOPIX>839.61▼7.55

<NYダウ>12426.75△32.85

<NASDAQ>2799.82△8.63

<NY為替>85.48△0.44

欧州金融不安も薄れ世界的な景気拡大を好感するように堅調な展開

 ポルトガルがEU(欧州連合)に金融支援要請、欧州銀行の資本増強も計画されたことなどから、欧州金融不安が一段落、相変わらず日本の原子力発電所問題や中東・北アフリカ情勢などは残るものの問題が一つ解決、中国の利上げの影響も織り込まれ堅調な展開となりました。世界的にインフレ懸念は残るものの、逆に経済の拡大が継続しているということで、米国企業の業績拡大を見直すように買い直されるものも見られ、総じて堅調となりました。

 指数に過熱感も見られるのですが、世界的に懸念材料も多いなかで米国企業の業績は順調に回復、拡大している言う見方となっています。欧州金融不安も原油価格の上昇で恩恵を受けた「オイルダラー」が欧州に流れていることで、解決されそうですし、欧州金融不安が薄れると米国でのお金の流れもスムースになって、企業業績の向上に裏付けられて米個人消費も伸びると言う好循環になっているのだと思います。インフレ懸念が強まり過度な金融引き締めとならないように投機的な資金が暴走を始めるまでは堅調な地合いが続くのだと思います。

 個別には業務改革への期待が強まったシスコシステムズが買われ、トヨタ(7203)との協業が発表されたマイクロソフトも高く、インテルやIBMなどハイテク銘柄は総じて堅調、欧州金融機関の資本増強などから欧州金融不安が薄れたことで、JPモルガン・チェースやバンク・オブ・アメリカなど銀行株も軒並み堅調となりました。原油や金の先物価格は上昇しているのですが、エクソン・モービルなどの石油株、パブリック・ゴールドなどの金鉱株などは利益確定売りに押されて軟調、キャタピラーなども世界的な景気拡大期待は根強いものの利益確定売りに押されました。

本日の相場

日経平均

 昨日の日本市場は円安に反応することもなく冴えない展開となりました。引き続き原子力発電所の問題が解決の兆しが見られないことや計画停電の問題など大震災からの復興の足かせとなるようなことも多く、買い気に乏しい展開となりました。売られ過ぎの修正は行われたものの、先行きの企業業績が読み切れないこともあって修正一巡感から落ち着きどころを探っていると言うことなのでしょう。外国人も「日本売り」となっているような気配も見られ、買い急ぐ動きにはならないと言うことでしょう。

 米国株は引き続き堅調となったことから、日本市場もさすがに底堅さは見られるのではないかと思います。為替も引き続き円安に振れてはいるのですが、世界的な経済拡大が見られるなかで原子力発電所の問題が解決しないことには取り残されてしまうような感じです。円安を素直に好感する動きも見られるものと思われ、原子力発電所問題や大震災の影響が少ないと見られるような輸出関連銘柄、特に米国市場でIT(情報技術)銘柄などが買われたこともあり、昨日大きく売られたようなハイテク銘柄を買い直す動きは見られると思います。また、幕間つなぎ的に利益確定売り一巡となった太陽光発電関連銘柄や小型銘柄が買われる場面もあるかもしれません。

 日経平均は引き続き9500円〜600円水準を中心とした展開と見ておいていいのではないかと思います。本日しっかりと反発となって、原子力発電所問題に悪化が見られなければ、再度9800円〜900円水準の上値を目指す動きとなって来るのではないかと思います。当面、原子力発電所問題に解決の糸口が見られるまでは上値は重いと思われ、「日本売り」が加速されるようであれば、9200円〜300円水準まで下落となってしまう可能性もありそうです。

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