バーゼルワールド2011、カシオブースで見つけた国内未発表モデルたち(3/4 ページ)

» 2011年04月07日 21時00分 公開
[岡田大助,Business Media 誠]

アラーム専用針を備える「EFR-501」

 もう1つのエディフィス「EFR-501」は、スポーツカーのインジケーターをモチーフにしたという。カーボン製フェースの外周部にはタキメーターを配する。ストップウオッチ機能は、センターの針が1/1秒を、6時位置の小窓で1/20秒を計測するほか、12時位置に60分計、8時から10時にかけて5時間の積算計を搭載する。

カシオ ブースでは「EFR-501SP」として展示されていた(Photo by 山形豪)
カシオ 4時を指しているのがアラーム専用針。7時と8時の間にあるのがオン/オフを表示する小窓(出典:カシオ計算機)

 また、時針、分針、秒針に加えて、アラーム時刻を示す4本目の針を採用した。7時位置の小窓には、アラームのオン/オフを示す専用針も用意されており、腕時計のモードを切り替えることなく、アラームの設定状態がひと目で分かる設計だ。まるで目覚まし時計のような機能だが、これを腕時計に搭載するのは面白い試みだ。

 10気圧防水のほか、前日と翌日も表示する日付表示機能などを備える。サイズは49×45.3×13.3ミリ(縦×横×厚さ)で、重さは約176グラム。

新プロトレックは海を目指す? 「PRW-2500」

 アウドドアウオッチのプロトレックの新作には、“山”のイメージからの脱却をうかがわせるものがあった。「PRW-2500」には、20気圧防水や潮の干満を表示するタイドグラフなど、水辺で求められる機能が強化された。

 20気圧防水になったことで、高い水圧がかかるラフティングや沢登りでの活躍が期待できるほか、タイドデータは釣りやシーカヤックなどのマリンレジャーへとフィールドを広げそうだ。

カシオカシオ 「PRW-2500」のほかに、プレスリリースにない「PRW-2500T」も展示されていた。チタン製のケースとバンド?(Photo by 山形豪)

 磁気、圧力、温度を感知するトリプルセンサーを搭載し、方位、気圧/高度、温度が計測できる。液晶が2層になっており、計測したデータを上下の液晶にそれぞれ表示させ、知りたい情報を同時に確認することも可能だ。例えば、方位を計測する場合は上層に東西南北を示し、現在時刻や方位角を下層に表示する。潮汐表示では干満を上層に、月齢や月の満ち欠けを下層に表示する。

 また、気圧計測では急激な変化を上下の矢印マークで表示する。気圧が急激に上昇すれば上向きの矢印マークが、急激に下がれば下向きの矢印マークが出現。これにより、天候の回復やゲリラ豪雨の可能性といった環境変化を読み取りやすくなる。この機能は、気象予報士の監修の下に開発したそうだ。なお、気圧を換算することで1万メートルまでの高度を表示できる。

 このほか、世界6局の標準電波を受信する「マルチバンド6」やソーラー充電システム「タフソーラー」を搭載する。サイズは56.3×50.6×15ミリ(縦×横×厚さ)で、重さは約80グラム。

カシオ プロトレックブース(Photo by 山形豪)

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