バーゼルワールド2011、カシオブースで見つけた国内未発表モデルたち(2/4 ページ)

» 2011年04月07日 21時00分 公開
[岡田大助,Business Media 誠]

ファステストラップを表示する「EQW-A1000DB」

 EQW-A1000DBは、オシアナス「OCW-T1000」で登場したSmart Accessを取り入れた。時針、分針、秒針を連結せずに、それぞれ独立して駆動するモーターを搭載しているため、機能を切り替えるときに針が素早く動き、ストレスを感じさせない。

 また、エレクトロニクス技術の活用によってさまざまな機能が詰め込まれるカシオの腕時計は、その多機能さゆえに既存の腕時計用ボタンでは操作が煩雑(はんざつ)になりがちだった。この弱点を解消するのが押したり、引いたり、回したりすることで、直感的な操作を可能にするのが、磁気センサーを使った非接触型の電子式リューズスイッチだ。

 Smart Accessや電子式リューズスイッチは、いずれオシアナス以外の腕時計にも採用されるだろうと思っていたが、いよいよエディフィスへの搭載が実現した格好だ。

カシオ EQW-A1000DB(Photo by 山形豪)

 EQW-A1000DBには、1/20秒が計測できるストップウオッチ機能、タイマー機能、アラーム機能、ワールドタイム機能などが搭載される。特にストップウオッチ機能では、モータースポーツをイメージするエディフィスらしく、5本分のラップタイムとファステストラップの表示ができるのだが、これらの呼び出しはリューズ式スイッチから行える。

 フェイスデザインは、2層の文字盤にはさまれる形で6時位置から10時位置まで顔を見せる大型ディスク針が目を惹く。このディスク針は、EQW-A1000DBがどの機能になっているのかを知らせるモード表示のほかに、ストップウオッチのラップ表示で使われる。また、3時位置にある小窓には「CHRONOGRAGH SIGNAL」という文字が書かれているとおり、ストップウオッチの状態によって赤や青に変わるギミックを仕込んでいる。

 サイズは51.6×46.9×14.3ミリ(縦×横×厚さ)で、重さは約193グラム。10気圧防水、世界6局の標準電波を受信する「マルチバンド6」、ソーラー充電システム「タフソーラー」などを備える。また、黒いケースとバンドを持ち、差し色が紫の「EQW-A1000DC」や、ウレタンバンドモデルで差し色が青い「EQW-A1000B」などプレスリリースにも掲載されていないモデルも展示されていた。

カシオカシオ プレスリリースでも触れられていないバリエーション「EQW-A1000DC」と「EQW-A1000B」(Photo by 山形豪)

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