ロールス・ロイスが電気自動車? コンセプトを出展(2/2 ページ)

» 2011年04月04日 08時00分 公開
[日岐まほろ,エキサイトイズム]
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 102EXは、エクステリアにも新しいパワートレインの存在を示す特別なディテールが採用される。フロントグリルに備わる伝統のマスコット「スピリット・オブ・エクスタシー」は、青色LEDライトが組み込まれたポリカーボネート製のものへとリデザイン。

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 また外装塗装には、メタリック塗料の粒子のわずか1/1000という、極微細なセラミック系ナノ粒子塗料を採用。計16層に渡って塗り重ねられたボディは、まるで塗り立てのようなつややかな印象を与える仕上がりという。また充電プラグを差し込むソケット部には、通常のガソリン注入用キャップに変わり102EXのモチーフが描かれた透明のウィンドウが装着されるとともに、充電の状態を表す3色のLEDインジケーターが用意される。

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 インテリアでは、メーターまわりにバッテリーや回生エネルギーの充電状況を示すインジケーターが備わる点が通常のファントムと大きく異なるポイント。このほか自然の植物でなめすコリノバ工法により仕立てられたレザー、伝統的なウッドに加え新たにアルミニウムを組み合せたインテリアパネルの採用など、キャビン全体の質感、演出についても、ファントムのコンセプトから一歩新たなステージへと踏み込むものとなっている。

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 ロールス・ロイスは「次世代の自動車としてEVを検討する環境は整っている」としながらも、あくまでこの102EXをエクスペリメンタル、すなわち実験的なモデルであると位置付けている。今後、世界中のロールス・ロイスのカスタマーやエンスージアストなどの反応も見極めながら、航続距離や信頼性、最高級ブランドに求められる品質や価値といった面において、電気自動車がロールス・ロイスを選ぶカスタマーを満たすことができるのか、検討が続けられるということだ。

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