− | − | − |
---|---|---|
日経平均 | 9708.39円 | ▼46.71円 |
売買高 | 26億8484万株 | − |
売買代金 | 1兆6491億2700万円 | − |
値上がり銘柄 | 269銘柄 | − |
値下がり銘柄 | 1340銘柄 | − |
騰落レシオ | 106.33% | △1.20% |
「日本売り」懸念もあり、円安への反応は鈍く冴えない展開
米国株はまちまち、為替は円安に振れ、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が引き続き買い越しと伝えられたこともあって買い先行となりました。寄り付き前に発表された日銀短観は大震災の影響がほとんど織り込まれていないことや、ほぼ予想通りと言うこともあり特に材料視されることはなく、寄り付きの買いが一巡となった後は円安への反応が鈍いことや週末の手仕舞い売りも多いことから上値も重く、軟調となる場面も見られるなど冴えない展開となりました。
後場に入ると寄付きから買われる場面もありましたが、買いが一巡すると週末の午後とあって方向感のない展開、小動きとなりました。円安という割には不動産株が買われたり、ハイテク銘柄や自動車株は冴えないものが多く、債券が売られている割には株式先物には買いが入らず、「日本売り」と言う様相も見られました。原子力発電所問題も中東情勢も、欧州金融不安も悪化は見られないものの解決への進展も見られないと言う状況で、米雇用統計の発表を控えた週末ということで動き難いと言うことなのだと思います。
小型銘柄は昨日まで買われていたものが手仕舞い売りに押されましたが、幕間つなぎ的に値動きの良い銘柄が物色され底堅い堅調なものも見られました。東証マザーズ指数は軟調、日経ジャスダック平均は堅調、ジャスダックTOP20は小幅安となりました。先物はまとまった売り買いが散発的に見られ、その度に指数は上下振らされましたが追随する動きもほとんど見られず、大きく方向感を出すような動きはありませんでした。
従来は円安は日本の主力企業である輸出企業にメリットがあると言うことで株高要因となって来ましたが、大震災後は輸出をどんどん進めると言うよりは逆に復興需要も含めて内需の拡充を図るということもあり、素直に株高要因となり難いものと思います。また、外国人の買いが多い状況で円安が進む、しかも債券も売られている中で株式先物が買われる動きも見られないということであれば、原子力発電所事故の問題もあり、「日本売り」と言うことを疑っておいても良いのかもしれません。
遅行線が雲を意識するところで上値が重くなりました。RSIはじりじりと上昇が続いており上値余地も大きいのですが、ストキャスティックスは高値圏にあり底堅いが上値も重いような展開となるのではないかと思います。いったん基準線のサポートを試すような動きも見られるのではないかと思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR注目記事ランキング