3月11日に発生した東北関東大震災。以来、あらゆるメディアが震災やそれに伴う原発事故の報道一色となったが、どんなメディアから情報を得ている人が多いのだろうか。
野村総合研究所の調査によると、「震災に関する情報提供で、重視しているメディア・情報源」を聞くと、トップは「テレビ放送(NHK)」で80.5%と断トツ。以下、「テレビ放送(民放)」が56.9%、「インターネットのポータルサイト」が43.2%、「新聞」が36.3%、「インターネットの政府・自治体の情報」が23.1%で続いた。
mixiやTwitter、Facebookなど、近年急速に広まっているソーシャルメディアを重視している人も18.3%と、「ラジオ放送(民放)」(11.8%)や「ラジオ放送(NHK)」(11.4%)を上回った。
東北関東大震災に関する情報に接して、メディアや情報発信主体への信頼度の変化(「上がった」「下がった」「変わらない」「分からない」から1つを選択)を尋ねたところ、「信頼度が上がった」という回答が最も多かったのは「NHK」で28.8%。以下、「ポータルサイト」が17.5%、「ソーシャルメディアで個人が発信する情報」が13.4%で続いた。
一方、「信頼度が下がった」という回答が最も多かったのは「政府・自治体」で28.9%。以下、「民放」が13.7%、「ソーシャルメディアで個人が発信する情報」が9.0%で続いた。
「ソーシャルメディアで個人が発する情報」は、「信頼度が上がった」の回答で3位だった一方、「信頼度が下がった」の回答でも同じく3位。野村総合研究所では「震災関連の情報取得において、ソーシャルメディアの利便性を多くの回答者が実感した一方、デマやウソの情報に触れる機会も結果として増加した可能性が高かったことが考えられる」と分析している。
インターネットによる調査で、対象は関東(茨城県、栃木県、群馬県、千葉県、埼玉県、東京県、神奈川県)に住む20〜59歳の男女3224人。調査日は3月19日と20日。
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