津波警報を知るまで23.3分――宮城・岩手などの沿岸部にいた人(1/2 ページ)

» 2011年03月22日 13時29分 公開
[土肥義則,Business Media 誠]

 東北関東大地震の発生から津波情報や注意報などの情報に接するまで、どのくらいの時間がかかったのだろうか。津波警報を知るまでにかかった時間は、全国平均で17.0分だったのに対し、被害が大きかった青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県の沿岸部にいた人は平均23.3分と、全国平均よりも遅いことが、ウェザーニューズの調査で分かった。

 実際には地震発生から15〜20分ほどで津波が到達したところもあり、「津波情報を知ってから逃げても間に合わない可能性が高いことが分かった。揺れたらすぐに高台や鉄筋コンクリートの建物の高い所へ避難すること、さらにその行動の早さが重要だ」(ウェザーニューズ)。また被害が大きかった宮城県や岩手県など沿岸部にいた人が、津波情報を知ることが遅れたことについて「ライフラインが壊れていたのでテレビを見ることができなかった人が多かった。さらに携帯電話が使えなかったので、津波情報を知るのに時間がかかったのでは」(ウェザーニューズ)と見ている。

 津波警報は最初に何で知りましたか? と聞いたところ「テレビ」(53%)がトップ。次いで「ラジオ」(14%)、「携帯サイト」(10%)、「家族友人知人など」(8%)という結果に。ただ震度5弱からラジオの利用者が増え、震度6強以上になると、3割ほどが「ラジオ」と回答。「テレビや携帯電話が普及している時代においても、『ラジオ』は防災上の重要なアイテムであるようだ」(ウェザーニューズ)

(出典:ウェザーニューズ)
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