コラム
» 2011年03月22日 08時00分 UPDATE

“自粛ムード”に終止符を、それがマーケッターがやるべきこと (1/2)

自然の脅威を目の当たりにし、ただ立ちつくす被災者。東京では、毎日が大規模停電の危機。こんな状態の中、マーケッターにできることは何かを本気で考えてみる――。

[小野寺洋,INSIGHT NOW!]
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著者プロフィール:小野寺洋(おのでら・ひろし)

1973年佐賀県生まれ、佐賀大学理工学部卒。大学卒業後、出版社に入社。2005年から株式会社JIMOSで自社通販ノウハウを元にしたダイレクトマーケティング支援事業を行う。


 報道される現地の様子を見ると、自然の脅威にただただ人間の無力さを思い知らされる。

 私のルーツは、東北・岩手である。事実、「小野寺(おのでら)」の姓は宮城や岩手に多い。私の先祖とつながりのある方も、きっと数多く被害にあわれているのだと思うと、何ともやるせない気持ちになる。

「自粛」という名のもとに……

 先週から、企業の広告・販促活動は「自粛」という名のもとに停滞。「こんな時に広告をしても、効果がないだろう」というのは正論だ。特に現在、東京の品不足・買い占めによる混乱は、尋常ではない。通常期の購買行動とは明らかに違うわけで、生活必需品の優先度が圧倒的に増し、嗜好品の優先度が下がるという状態を引き起こしている。

 しかしながら、自粛はいつかはやめなければならない。そのタイミングがいつなのか、各企業が一線横並びに他社の動向をうかがっているのもまた事実である。

マーケッターが震災対応としてやるべきたった1つのこと

 そもそも、長引く「自粛ムード」は、経済の停滞につながる。ただでさえ、社会全体が停滞ムードから脱却できていない日本である。経済の停滞は、日本全体の体力を根こそぎ奪うことにもなりかねない。

 このような事態の時に、世の中でマーケティングに関わる人間がやるべきことは、実は、供給量に限界のある電力以外の「自粛」をやめさせること、つまり、消費をうながすことにほかならない。経済に潤滑油を与えることこそがマーケッターの仕事なのだ。

 私が日々、研究を重ねているマーケティングは、確かに地震の前では「無力」かもしれない。しかし、地震の被害から脱却するためには、マーケティングの力が不可欠である。

 特に、私が切に願うのは、今回の地震であまり被害を受けることのなかった地域の企業が積極的に広告投資し、日本経済をけん引する役目を担っていただきたいということだ。

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