米国株高や為替の協調介入受け、3連休前の買戻しも入って大幅高清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年03月18日 15時58分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 9206.75円 △244.08円
売買高 33億1839万株
売買代金 2兆1223億2600万円
値上がり銘柄 1545銘柄
値下がり銘柄 110銘柄
騰落レシオ 85.94% △5.10%

日経平均

米国株高や為替の協調介入受け、3連休前の買戻しも入って大幅高

 米国株が高く、為替も落ち着いていたことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が大幅買い越しと伝えられたことから買い先行となりました。寄り付きの買いが一巡となったところで、協調介入が決定したと伝えられ円安に振れたことから一段高となりました。3連休を控えた週末ということですが、大きく下落した週ということもあり、手仕舞い売りというよりは手仕舞いの買戻しが優勢で指数は大幅高となりました。

 後場も目先筋の手仕舞い売りで上値も重いかと思われましたが、逆に為替が更に円安気味となったことや原子力発電所に絡む話題も特に見られず、買戻しを急ぐ動きもさらに加速されるような格好で一段高となりました。特に何が買われているということでもなく、ほぼ全面高ですが、円安にも関わらずハイテク銘柄の一角や自動車株の一角が軟調な、冴えない動きとなり、逆に内需銘柄が大きく買われるという状況で、あくまでも3連休を控えての手仕舞いの持高調整が主体ということかもしれません。

 小型銘柄堅調なものが多く、指数も大幅高となりました。インターネット関連銘柄だけでもなく、指数を押し上げるような買い方となり、東証マザーズ指数、日経ジャスダック平均、ジャスダックTOP20と揃って大幅高となりました。先物は動きは見られるのですがまとまった売り買いが出て動いていると言うことでもなく、比較的小口の売買で右往左往している感じです。方向感を見ながらの持高調整と言うよりは持高調整があって、方向感が出ているような展開でした。

 3連休を控えて週末ということで手仕舞いの売り買いが中心となったものと思います。為替の協調介入が決定されたことで、強気な見方も増えたのですが、為替の水準としては投機的な動きで大きく円高に振れた分のちょっとした調整という感じに過ぎないような感じです。協調介入というともっと大きく動きがでるのかと期待されましたが、やはり、決算期と言うこともあり、円に転換する動きが強いのだと思います。株式市場も原子力発電所の問題が解決すれば次は復興需要などを期待した動きになって来るのだと思います。

テクニカル分析

日経平均

 大幅高となりましたが、まだ火曜日の大きな陰線の中での動きであり、まだもみ合いが続いていると見られます。下値固めとなるのか、更に下値を試すことになるのかはどちらに放れるのかで決まるものと思われます。RSIは下値余地もあるのですが、低い水準にあり、ストキャスティックスは底値圏からの上昇となっており、今は火曜日の陰線の上値水準=基準線の水準を目指す動きなのだと思います。

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