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以下「NHKを1週間で左遷され……政治とメディアの世界を“いったりきたり”」(2009年7月15日)の冒頭部分を再掲します。「まとめ読み!誠 PDF」をダウンロードすると、「上杉隆さん×ちきりんさんの対談」(第1回〜第3回)をまとめて読むことができます。
ちきりん:杉さんは、なぜジャーナリストになろうと思ったのですか?
上杉:僕がまだ小学生のころ『兼高かおる世界の旅』という番組があり、それを見て「いいなあ、世界旅行をしてみたいなあ」と思っていたんです。そして兼高さんの肩書きを見ると、「ジャーナリスト」と書かれていた。僕は単純なので「ジャーナリストというのは世界に行けるんだ!」と思い込んでしまい、小学校の卒業文集に「兼高かおるさんの2世になりたい」と書いたところ、先生に怒られてしまった(笑)。
そのころから「ジャーナリストになりたい」という思いがあり、大学を卒業し、NHKに就職しました。そして研修を受けていたのですが、1週間後に「本社の渋谷に行け!」という命令が……。当時、本社に行くということは「俺って、偉くなったのかな!?」と思っていたのですが、実は「この新人は使えない。だから本社から出すな!」ということだった(笑)。
ちきりん:入社1週間で、“左遷”ですね(笑)
上杉:そしてテレビ番組『おはよう日本』の前身……『モーニングワイド』という番組で、校閲を担当していました。しかしその仕事をしていても、「取材に出たい。現場に行きたい」という思いが強くなるばかり。ある日、NHKの政治担当記者に相談したんです。「政治のインナーサークル(権力中枢部)を見てみたい」と。しかし、その人に「そんなの見られないよ」と言われてしまった。
でも政治記者だったら見られますよね? と聞いたところ、その人はこう言いました。「政治記者でもインナーサークルは見れない。もし見たいのなら政治家になるか、政治家の秘書になるか、政党職員になるしかない」と。しかし僕は政治家になるつもりはなかったし、政党職員は暗い感じがした。また政治家の秘書は汚なそうなイメージがあった(笑)。でもその中で「どれがいいかなあ」と考えたとき、“汚くない秘書”ならいいのではないかと思ったんです。そして、“お金持ち”の鳩山邦夫事務所を紹介してもらいました(笑)。(続きは「まとめ読み!誠 PDF」で)。
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