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日経平均 | 9093.72円 | △488.57円 |
売買高 | 49億0537万株 | − |
売買代金 | 3兆1413億9800万円 | − |
値上がり銘柄 | 1541銘柄 | − |
値下がり銘柄 | 121銘柄 | − |
騰落レシオ | 79.48% | △6.66% |
原発問題で戻りは鈍いものの大幅下落の反動で大幅高
米国株は大幅下落となり、原子力発電所問題はいっこうに解決せず、新たに静岡などでも大きな地震があったのですが、昨日まで大きく下落となっていたことの反動や外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が買い越しと伝えられたことから、買いが先行となり、買いが入ることで買い急ぐ動きもあり、大幅反発となりました。それでも、まだ業績面からの割安感などで買われるというよりは目先の自立反発ということで買いも限定的となり、これまでの下落の割には戻りも鈍いものとなりました。
最後は買い戻しも入ったのですが、後場は一段と上げ幅を縮小する場面もありました。ストップ高となっていたものが目先筋の手仕舞い売りに押されたり、関東でまだ大きな地震があったり、原子力発電所での火災や煙が取り沙汰されたりと本格的に買い上がり難く、底入れ確認とは行かず早めに目先筋の手仕舞い売りも出て上げ幅縮小となりました。目先筋の売り買いや「アルゴリズム取引」が主体で腰の据わった買いも少なく、原子力発電所の問題が解決しないことには最後まで買い切れないということでしょう。
小型銘柄も大幅高となるものも多かったのですが、昨日までの下落に比べると主力銘柄と同様に上値の重い展開となりました。ただ、最後には買い直す動きが見られ、東証マザーズ指数、ジャスダックTOP20と揃って10%以上の上昇となり、日経ジャスダック平均も大幅高となりました。先物は原子力発電所のニュースに一喜一憂、右往左往する動きとなりました。目先の売り買いが中心で方向感を持ったヘッジの売り買いなども見られず、まとまった売り買いが目先のニュースに振らされている感じでした。仕掛け的に買い戻すような動きも見られましたが反応は限定的となっていました。
地震の影響自体はそろそろ織り込み始めているのでしょうが、原子力発電所の問題や新たな地震に対する懸念などもあり復興需要などをにらんでの本格的な買いはまだ見られません。業績面から割安感が強まっている銘柄も見られるのですが、その業績そのものが地震や発電所のトラブルの影響でわかり難いこともあり、積極的に買いが入るようになるにはもう少し時間がかかりそうです。リスク許容度がここから極端に減ることもないのでしょうが、まだ、リスク許容度が上昇するには時間がかかると思います。
反発とはなりましたが、昨日の下落に比べると戻りが鈍く、まだまだ下値を試す動きが続くのだと思います。RSIは下値余地もあるのですが底値圏で反発の兆しは見られ、ストキャスティックスも底値圏からの反発となっています。「孕み足」となったことで、昨日の大きな陰線を上下どちらに抜けるのかが注目され、抜けた方に大きく動くことになるのでしょう。
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