検証:羽田発の海外の旅! アメリカン航空の就航初便でニューヨークへ秋本俊二の“飛行機と空と旅”の話(5/7 ページ)

» 2011年03月10日 08時00分 公開
[秋本俊二,Business Media 誠]

早朝着だからこそ不可欠な事前計画

 AA134便は定刻よりやや早く、午前4時55分にニューヨークのジョン・F・ケネディ国際空港に到着した。外はまだ暗い。古庄氏とは、ここからは別行動になる。彼はニューヨークで国内線に乗り継ぎ、フロリダへ向かった。羽田からのAA134便を利用した場合、じつは日本からの直行便がない米国内の他の都市やカリブ海諸国などへの接続がとても便利だ。多くの都市に、出発した同じ日の午前中に到着できる。古庄氏からもその後、午前11時前に私の携帯へ「すでにマイアミに着いて、空港での取材を始めています」という報告が入った。

飛行機と空と旅 AA134便はまだ夜が明けていない午前5時前にジョン・F・ケネディ国際空港に到着(画像をクリックすると拡大します)

 羽田の出発ロビーで会った会社役員も言っていたように、AA134便はビジネスでの出張にも利用価値が高い。早朝に到着し、午前中の会議などにも出席が可能だ。ちなみにニューヨークから羽田への帰国便は、ジョン・F・ケネディ空港を18時10分に出発する。忙しい日本人のこと──仕事を終えてその日の夕方の便でとんぼ返り、などという人が出てこないよう願うばかりだが。

 さて、問題なのは、ニューヨークを目的とする観光客たちだ。朝の5時に空港に降ろされ、これからどうするのか? ホテルにチェックインできるのは通常、午後の2時か3時である。それまでの行動予定が立っていればいいが、重い荷物を引きずって時間をつぶさなければならない人もおそらく出てくるだろう。機内で連絡先を聞いておいた乗客数人に後日、簡単な取材を試みた。ホテルで早めに部屋を用意してもらい、昼過ぎにはチェックインできたという人ももちろんいる。しかし私が想像したとおり、多くは予約したホテルに荷物だけ預け、チェックインの時間まで当てもなくマンハッタンを歩き回っていたようだ。早朝の到着を考え、ホテルとは事前にコンタクトをとってアーリーチェックインの打ち合わせをしておくべきだろう。

 ここで、ニューヨークのホテル事情について触れておくことにしよう。

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