写真を見た限りで想像するとかなり窮屈なイメージがあったリアシートだが、実際に座ってみると意外と狭くはない。写真を見ていただくとお分かりのとおり、頭上はお世辞にも余裕があるとはいえない(ちなみに、筆者の身長は173センチ)。しかし、足下は意外と余裕がありMINIやFIAT500に比べると、若干ながらこちらの方が広いようだ。
営業さんの話だと、身長160センチ以下の方であれば、不満を感じることはないくらいの広さはあるとのことだ。しかし、アウディ全体にいえることだが、リアシートの背もたれが、若干立ち気味なのが気になる。
そして、驚くのは燃費の良さである。試乗車はいろいろな乗り方をして試す人が多いため、一般的には燃費が悪い。しかし、この試乗車の燃費計で平均燃費を見てみると「16キロ」という表示になっていた。アウディの燃費計は、エンジンを切っても数時間はリセットされないので、ほぼ1日の平均燃費だと思われる。これは驚くべき数値だ。この数値は、アウディ初となるアイドリングストップ機能が大きく貢献しているのだろう。
アウディ初となるアイドリングストップ機能。停止時はいつ止まったか分からないくらい静かにエンジンが止まる。そして、ブレーキを少しでも緩めると再始動する。
再始動時は、セルモーターをまわしエンジンを始動させる。このとき若干の振動があるが、今まで乗ったアイドリングストップ機能付きのどの車より揺れが大きく感じた。慣れの問題だとは思うが、筆者はこの振動がかなり気になってしまった。
あわせて再始動時の反応が鈍い。普通にブレーキを離し、アクセルを踏み込むとワンテンポ遅れる。加えて、Sトロニック(2ペダルMT)のギクシャク感があるために、かなりの違和感を感じる。このアイドリングストップ機能はもう少し煮詰めが必要だろう。
全体的にこの車を評価してみると、車自体はおしゃれで乗り味も1.4リットルの小型車とは思えない。内装などの作りも高級感があり、日本のコンパクトカーには見られないプレミアム感がある。
でも、価格を考えるとどうだろう? このA1は289万円からである。この価格をみなさんはどう思うだろうか? ちなみに、MINIはほぼ同じ価格帯。FIAT500は1.4リットルモデルが222万円からだ。
おしゃれにお金をかけるという方であれば、決して高くはないと思えるくらい良い車だとは思う。しかし、コンパクトカーといえば、日本のお得意分野。日本車ならこのクラスの車は150〜200万円くらいで購入が可能だ。
だが、日本車にはない走りと装備。正直、この車の評価は価格面で大きく意見が分かれそうだ。でも、決して見た目と価格だけで判断しないで欲しい車だと言うことは確かだ。ぜひ、この車の「走り」を体験してほしい。なぜなら、車は乗らなきゃ分からないことだらけなのだから。
項目 | 詳細 |
---|---|
グレード | A1 1.4 TFSI Sports Package |
価格 | 304万円(試乗車:334万円 コントラストルーフ、バイキセノンパッケージ、5スポーク Vデザイン アルミホイール17インチ) |
サイズ | 3970×1740×1440ミリ(全長×全幅×全高) |
燃費 | ガソリン1リットル当たり19.4キロ(10・15モード) |
最高出力 | 90キロワット(122馬力)/5000rpm |
最大トルク | 200ニュートンメートル/1500〜4000rpm |
Audi千葉中央
住所:〒262-0032 千葉県千葉市花見川区幕張町2-7697
TEL:043-350-1800
営業時間:10:00〜19:00(ショールーム)
現状A1の試乗は非常に人気が高く、30分以上お待たせしてしまう状況が続いています。試乗をご希望の際は、お電話でご予約いただけるとスムーズにご案内できます。どうぞお気軽にご連絡ください。
昔は車というと「かっこいい車」が多かったし、求められていた。しかし、最近は「おしゃれ・カワイイ」車が増えてきた。でも、日本車は実用性を重視するあまり、その波に乗り遅れていく気がする。もっと日本車にもがんばってほしい!
※この記事は、誠ブログ「アウディA1に300万円の価値はあるのか?」を転載しています。
誠ブログでは、ブログを執筆してくださるブロガーを募集中です。詳細については、「誠ブログとは?」、「FAQ」をご覧下さい。
Special
PRアクセスランキング