これから住宅を購入しようという人や住宅ローンの借り換えを考えている人にとって、気になることといえば「住宅ローンの金利」。最近、少し上がり気味ですが、それでもまだ変動金利で2.5%ほど。水準としてはまだまだ低いですよね。
では、これからどうなるのか? と聞かれると「それほどすぐには上がらないよ」という見方の人が多いのではないでしょうか。確かにまだまだ景気の回復も本格的ではなさそうだし、世界的に金融緩和は続きそうなので金利が急騰することは考えにくい。なので、すぐに住宅ローン金利が1%上がる可能性は少ないでしょう。
住宅ローンを借りる人にとっての問題は「店頭表示金利」ではなく、実際に借りる「適用金利」。つまり、銀行ごとの金利優遇、いわゆる「金利優遇キャンペーン」の状況をよく見ておく必要があります。店頭表示金利がすぐに上がらないとしても、銀行が金利優遇幅を縮小したり、場合によっては止めてしまったりすることは十分考えられますからね。
では「金利優遇」について考えてみましょう。
店頭表示金利から−1%とか−1.5%とかの幅で金利を下げてくれるのが「金利優遇キャンペーン」。銀行間では、住宅ローンを獲得するために競争が激化しています。
変動金利の店頭表示金利は「2.2〜2.5%」で、そこから銀行は「1.0〜1.5%」ほど引き、適用金利は「1.0〜1.2%」。中には「1.8%優遇」のところもあり、その銀行の適用金利は「1%」を切ります。
これってものすごい水準なのですが、銀行にとってはまさに“体力勝負”。すでについていけていない金融機関もあるかもしれません。
適用金利は「1.5%」を切っていますが、「これ以上、下がることはない」と思っています。なぜなら今の銀行にとって収益を上げられるギリギリの貸出金利の水準は「1.2%」だからです。
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