「計測成果をお持ちしましょう」と猪熊さんが持ってきたのは、バストの加齢変化を“触って感じられる”3つの山の模型。
「比べてみてください」
「う〜ん、なるほど。違うものですね」
おもむろに触ると、その変化が体感できた。
模型は3世代のバストを表している。16〜18歳は女性らしくせり上がり、24〜26歳は美のピークを迎え、アラフォーでは肉が落ちていく。失礼だが、アラフォーの模型は、もはや押しても戻ってこない。出荷前の10代か、売り出し中の20代か、ちょっと迷った。おっと何を迷うのだろうか(笑)。
ワコールでは年齢を重ねても、若いころの体型を維持できる女性の共通点を探った。そして、正しい食生活や運動、体の状態に応じた下着の選択でエイジング(加齢)を抑制する科学的なアプローチにたどり着いた。だが、“ジャストフィット下着”を一体何割の女性が選んでいるのだろうか?
「およそ7割の人は合っていません」と猪熊さん。
購入時に毎回採寸する人はたったの14%、採寸後にサイズが変わった人は71%だった。これはワコールがビューティアドバイザーを配置する店舗での調査だから、一般のお店ではもっと比率が低くなるだろう。初めてブラジャーを買った時以来、採寸していない20代。体型変化を受け入れたくなくて、キツキツのブラをする30代。どちらも体型変化を早めてしまうのだ。
正しい計測、正しい下着知識を普及させるため、ワコールは2010年9月に「ラブ、エイジング」試着&採寸キャンペーンを実施。アラフォーの“おっぱい美魔女”たちがジャストフィットな姿を披露した。ほら、アラフォー代表の岡本夏生さんもこんなに変わった。
このキャンペーンの成功で試着者数は前年同月比6倍、売り上げも同9%増。その成功のワケ、どうやら「正しいサイズが分かるから」だけではないようだ。ジャストフィットは気持ちまで変えるのである。店舗で計測して、実際にサイズアップした女性に聞くと……。
「テンションが上がりました。洋服を着た時、うれしくなるんです」
うれしいのはあなただけではない。ツンとしたバストが好きなオトコのためにも、女子のみなさん、計測してもらえませんか。
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