上野のミュージアムショップにエクステンション?Go East! #01(2/3 ページ)

» 2011年02月24日 17時14分 公開
[松浦明,エキサイトイズム]
エキサイトイズム

 そんな塚本さんに、「ecute」などエキナカ事業の開発を手がけるJR東日本リテールネットが「上野ならではの雑貨店」の企画を依頼したのが2009年夏ごろのこと。そこから約1年半のプロジェクトを経て生まれたのが「rezept」というわけだ。

 白を基調にしたスペースデザインは日光デザインが担当。ショッピングバッグやラッピングペーパーなど、店のキービジュアルデザインは同じく“東”を拠点に活動するデザイナー「Bob Foundation(ボブ・ファンデーション)」が担当。“東”のキーワードはどこまでも繋がっていく。

エキサイトイズム 上野といえば上野動物園。と言えば「パンダ!」ということで、いろんなポーズの愛くるしいパンダくんたち「Panda Super Ball」(全12種)は店内のガチャガチャ1回200円で入手できる

 「上野はターミナル駅としてはもちろん有名ですが、一歩駅の外に出れば美術館あり、博物館あり、動物園あり、ものすごく特性の濃い駅だから、その特性をうまく引き出しながら良い形で相乗効果を生み出せるような店づくりをまず第一に考えました」と塚本さん。

 店内を見回すと、「アート&デザイン」「動物」「旅」「下町」といった“上野”をキーワードに繰り出したテーマのもとに、彼ならではの審美眼で集められた個性豊かなアイテムが互いに不思議な一体感を醸し出していて、ひとつひとつ手に取っては思わず購買意欲をそそられるフックやしかけがひしめき合っているという印象だ。

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エキサイトイズム 上野といえば台東区、ということで同じ台東区の新御徒町にあるファッションデザイン関連創業支援施設「台東デザイナーズビレッジ」に入居するデザイナーたちによるグッズも当店の目玉商品に

 「駅の公園口から入って真っ先に目に入るのがこの店なので、トーハク(東京国立博物館)や国立西洋美術館から流れて来る人たちにそのままミュージアップショップのエクステンションのように利用してほしいと考えていたのですが……。実際、美術館や博物館帰りにエコバッグやアートグッズやデザインプロダクトを購入されるお客さんが想定以上に多いので驚いています。当店の真向かいには(美術館の)チケットショップがあるので、今後はいろいろな文化施設の企画展と連動してミュージアムグッズの先行販売など、さまざまな形でコラボレーションも展開していきたいです」(塚本さん)。

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