週末の手仕舞い売りに押されて冴えない展開清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年02月18日 16時04分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10842.80円 △6.16円
売買高 21億5676万株
売買代金 1兆5578億4300万円
値上がり銘柄 673銘柄
値下がり銘柄 835銘柄
騰落レシオ 116.19% ▼5.24%

日経平均

買戻しが入り堅調なものも見られるが週末の手仕舞い売りに押されて冴えない展開

 米国株は堅調、為替も落ち着いた動きとなったのですが、週末ということで手仕舞い売りも嵩み売り先行となりました。それでも外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が買い越しと伝えられたこともあり、寄り付きの売り買いが一巡となった後も買い戻しを急ぐ動きもあり堅調となる場面もありました。ただ、買戻しが入る銘柄が見られる一方で、総じて手仕舞い売りやヘッジ売りが優勢となり、上値も重く、指数は方向感のない展開となりました。

 後場に入ってからも方向感はなく、底堅いのですが、上値も重い展開となりました。持高調整の売り買いが中心となって、売り買い交錯となり、昨日の終値を挟んで方向感は見られませんでした。軟調となる場面でも売り急ぐ動きはなく、堅調となる場面でも買い急ぐ動きもないと言うことで、材料に反応している銘柄も見られるのですが、特に材料に反応していると言うよりは米国市場が3連休となり、G20が開催されて、中東情勢が緊迫化しているなかで、売りでも買いでも積極的に持ち高を増やせないということで手仕舞いの売り買いで方向感が見られませんでした。

 小型銘柄は幕間つなぎ的に買われるものが多く堅調となりました。外部要因に影響され難いということで値動きの良い銘柄に飛びつく動きも多かったものと思います。東証マザーズ指数とジャスダックTOP20は大幅高、日経ジャスダック平均は堅調となりました。先物は持高調整の売り買いが中心でまとまった売り買いはほとんど見られませんでした。週末ということで様子見気分も強く先を見ての売り買いと言うよりは目先の売り買いが中心となっていたものと思います。

 日経平均の10800円〜900円水準の節目での上値の重さを試す動きとなっています。この水準を抜けて11000円台となるには為替がここから円高にんなる可能性が低い、とか中東情勢が落ち着いて新興国などのインフレ懸念が薄れる、あるいは逆に日本の企業業績の回復を受けて日本でデフレ脱却の芽が見えてくると言うようなもう一つ前向きの材料が必要ということでしょう。あるいは通期業績の上振れが見えてくる必要があるのではないかと思います。したがって、しっかりと11000円を抜けてくるにはもう少し時間がかかりそうです。

テクニカル分析

日経平均

 小動きで方向感のない展開となっていますが昨日の続きで下値を試すような動きとなった感もあります。RSIには上値余地もあるのですが高値圏にあり、ストキャスティックスは高値圏からの調整となっており、少なくともいったんは転換線のサポートを確認するような動きとなるのではないかと思います。

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