週刊誌が衰退した理由まとめ読み!誠 PDF

» 2011年02月15日 17時24分 公開
[Business Media 誠]

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 以下、「編集長は度胸がない+愛情がない……週刊誌が凋落した理由」(前編)の冒頭部分を再掲します(本記事は2009年5月19日に掲載したものです)。「まとめ読み!誠 PDF」をダウンロードすると、「弾圧を恐がり、“感度”が鈍い編集者たち――週刊誌が凋落した理由」(後編、2009年5月20日)をまとめて読むことができます。

編集長は度胸がない

 雑誌の休刊や販売部数の減少……名誉棄損訴訟など、出版社をめぐる環境はますます厳しくなっている。そんな状況を打破しようと、“週刊誌サミット”が5月15日、東京・四谷の上智大学で開催された。

 シンポジウムの第1部では「闘論! 週刊誌がこのままなくなってしまっていいのか」と題し、ジャーナリストの田原総一朗氏、ノンフィクション作家の佐野眞一氏、上智大学教授の田島泰彦氏が登壇。そして第2部では「編集長は発言する! 『週刊誌ジャーナリズムは死なない』」とし、10人の編集長(元編集長を含む)が雑誌を取り巻く現状などを語った。


ジャーナリストの田原総一朗氏

元木昌彦(司会):ほとんどの雑誌は1990年から部数を落としている。中には(1990年と2008年を比較し)3分の1近くまで落としている雑誌もあり、大変厳しい時代を迎えている。こういった現状をどうやって切り抜ければいいのか。また雑誌の規制を強くしようという流れが2000年から広がっている。雑誌……特に週刊誌がここまで苦しい状況に置かれている原因について、田原(総一朗)さんはどういう考えをお持ちなのか。教えてください。

田原総一朗:昔『週刊ポスト』で書いていたころ、週刊誌というのは何かと聞かれれば、(答えは)非常に簡単だった。新聞が書けないもの、あるいはテレビが言えないものを週刊誌は書いてきた。それが週刊誌の役割だった。(週刊誌は)テレビが報道できないスキャンダルをドーンと打ち上げ、その週刊誌で活躍する編集長や編集部員はみんな好奇心の塊だった。いかに新聞やテレビに出せないものを書くかということだったが、最近では『週刊現代』が4290万円の賠償金を言い渡され※、(その結果)ひとことで言えば“臆病”になった。臆病になって、新聞やテレビではとても報道されないものが、週刊誌でも掲載されなくなった。(「編集長は度胸がない+愛情がない……週刊誌が凋落した理由」〈前後編〉に続く

※『週刊現代』が朝青龍と30人の力士から提訴されていた一連の八百長疑惑記事で、総額4290万円支払えという判決が下された。

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