GDPの底堅さや中国の貿易統計を受けて大幅高清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年02月14日 16時01分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10725.54円 △119.89円
売買高 20億7742万株
売買代金 1兆5241億6600万円
値上がり銘柄 1190銘柄
値下がり銘柄 343銘柄
騰落レシオ 118.90% ▼0.63%

日経平均

米国株高やエジプト騒乱の一段落、GDPの底堅さや中国の貿易統計を受けて大幅高

 日本市場が3連休となっている間にエジプト騒乱が一段落となったことや米国市場が堅調となったこと、為替も円安に振れたことから買い先行となりました。それでも外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が金額は買い越しながらも株数で売り越しと伝えられたことや決算発表でも依然として慎重な見通しを示している企業が多いことなどから、積極的に買い上がる動きも限られ、指数の上値も重くなりました。

 後場もいつもの事ながら動きのない展開となりました。本日から大阪市場の先物・オプションが新システムに移行、それに伴い先物・オプション取引の昼休みが撤廃となり、影響を見極めたいと言う動きもありましたが、全くと言って良いほど動きはなく、後場に入っても堅調な値持ちの良い銘柄も多いのですが、指数を大きく押し上げる動きはなく、かと言って手仕舞い売りを急ぐようなこともなく、指数に方向感は見られませんでした。中国の貿易統計も発表され、引き続き中国経済の拡大は勢いが良いと確認されましたが発表直後は特に材料視されることもありませんんでしたが中国関連銘柄から買い直され、指数が押し上げられました。

 小型銘柄もゲームやSNS関連銘柄などを中心に堅調なものが多かったのですが、主力銘柄同様に最後まで買い上がれないというような動きでした。東証マザーズ指数、日経ジャスダック平均は堅調、ジャスダックTOP20は大幅高となりました。先物は新システムに移行したからといって特に何が変わったということでもなく、相変わらず目先筋の小口の売買が中心で指数を方向付けるような動きはなく、指数に押しあげられるように大幅高となりました。

 好調な決算を発表した銘柄は堅調となるものも多かったのですが、いつものことなのですが、慎重な見方をする銘柄、通期業績をこの期に及んで修正しないような銘柄は期待はずれとばかりに売りが嵩むものも見られました。ただ、そうした銘柄も先駆したものは目先の売り一巡感から今度は上方修正期待と言うことで買い直されることも多く、個別の銘柄としては一喜一憂しながらも、相場全体としては堅調な地合いが続いていいると見ても良いのだとおもいます。景気回復が個人消費の回復、企業のコスト削減一巡につながるのかどうかが今後の注目点となるのかもしれません。

テクニカル分析

日経平均

 上に放れかけた感じですが、気迷い気分も出ています。RSIは上値余地もあるのですが、ストキャスティックスは高値圏にあり、転換線や基準線のサポート、その前に遅行線が日々線のサポートを確認するような調整となる可能性もありそうですが明日も高く寄り付くと、目先的な過熱感で上値の重さを気にしながら高値を試すような堅調な地合いとなりそうです。

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