好決算銘柄に反応して大幅高清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年02月04日 16時14分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10543.52円 △112.16円
売買高 25億5508万株
売買代金 1兆5983億9100万円
値上がり銘柄 1168銘柄
値下がり銘柄 351銘柄
騰落レシオ 125.51% △5.47%

日経平均

米国株高や再編に絡む話題、好決算銘柄に反応して大幅高

 米国株が堅調となったことや鉄鋼株の経営統合の話題から再編絡みの銘柄を物色する動きがあり、買い先行となりました。為替は米ドルでは落ち着いた動きとなったもののユーロが売られ、米国で注目される経済指標の発表を控えた週末と言うことでしたが、好決算を発表した銘柄が買い気配から始まるなど大幅高となりました。寄り付きの買いが一巡となった後も、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)で買い越しと伝えられたこともあり、値持ちの良い展開となり、週末の手仕舞い売りをこなして大幅高水準で小動きとなりました。

 後場も堅調な地合いは続き値持ちもよかったのですが、さすがに週末の午後と言うこともあり、上値を積極的に買い上がる動きはなく指数は小動きとなりました。昼の時間帯や後場の取引時間中に好決算を発表するものも見られましたが、既に買われていた銘柄も多く、反応は鈍いものとなり、指数への影響も限定的となりました。逆に下方修正など悪材料に敏感に反応し、買われていたのが一転軟調となるなど指数は小動きながらも個別には変化が激しくなりました。それでも売り急ぐ動きも限定的で指数は最後まで値持ちの良い展開となりました。

 小型銘柄も堅調となったのですが、主力銘柄が大きく上昇する中で週末の手仕舞い売りに押されるものの多く、指数は主力銘柄ほどの上昇となりませんでした。東証マザーズ指数は堅調、日経ジャスダック平均は横ばい、ジャスダックTOP20は小幅高となりました。先物は前場にはまとまった買いが見られる場面もありましたが、その他は全く方向感はなく、まとまった売り買いもほとんど見られませんでした。週末にも関わらずヘッジ売りもまとまったものは見られず終始方向感に乏しい狭い範囲での動きとなりました。

 円高が進んだ割には好調な決算を発表するものが多いようです。為替の影響が大きいと思われていたハイテク銘柄や電機株の中にも業績の上方修正となるものも多く、反応はまちまちでしたが市場の雰囲気はかなり好転しているようです。景気の回復もまだ実感できると言うところまでは行かないのでしょうが、新興国の経済拡大の恩恵を受ける形で少なくとも企業業績が改善傾向にあることは間違いなさそうです。

テクニカル分析

日経平均

 上に放れて来ましたが節目と見られる10500円〜600円水準での動きとも見られます。RSIは上昇となり上値余地もあるのですが、ストキャスティックスは高値圏にあり、週明けに堅調となり上値を試す動きとなってもいったんは10500円〜600円水準での底堅さを試すような動きとなるものと思われます。遅行線が日々線のサポートを確認しながら上値は重いが底堅い動きとなりそうです。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.