ニュース
» 2011年02月03日 08時00分 UPDATE

郷好文の“うふふ”マーケティング:BigShotで、“つながるフォト”を体験しませんか (1/3)

コロンビア大学の教授が子ども用に「Bigshot」というカメラを作った。このカメラの特徴は子どもたちがフラッシュなどを作って、学べることだ。面白いモノだと思うが、どのように普及させればいいのだろうか。

[郷好文,ITmedia]

著者プロフィール:郷好文(ごうよしふみ)

マーケティング・リサーチ、新規事業の開発、海外駐在を経て、1999年〜2008年までコンサルティングファームにてマネジメント・コンサルタントとして、事業戦略・マーケティング戦略など多数のプロジェクトに参画。2009年9月、株式会社ことばを設立。著書に『顧客視点の成長シナリオ』(ファーストプレス)など。他の連載は印刷業界誌『プリバリ[印]』で「マーケティング価値校」、メルマガ「ビジスパ」で「ことばのデザイナーのマーケティングレシピ」。中小企業診断士。アンサー・コンサルティングLLPパートナー。ブログ「マーケティング・ブレイン」(コンサル業)、「cotoba」(執筆業)。Twitterアカウントは@Yoshifumi_Go


 Let's build a camera for education, not just a toy. (教育のためにカメラを作ろう。玩具としてだけでなく)

yd_go1.jpg BigShot

 「『私がやりたいのは教育。カメラはスタートポイントにすぎない』。教授は3つのコンセプトを示した。Create(創り)、Learn(学び)、そしてExpress(表現する)。その真ん中にBigShotがある」(2009年のコラムより

BigShot、モノづくりだけでなく体験づくり

yd_go2.jpg コロンビア大学のShree Nayar教授

 BigShotを覚えているだろうか? 2009年12月にぼくは、コロンビア大学のShree Nayar(シュリー・ナイヤー)教授が「カメラから始まる教育体験」を広めるために組立式カメラを開発したコラムを書いた。BigShotの特徴は、子どもたちが画像保存デバイスやフラッシュなどを作って、学べることだ。また3D撮影やパノラマ撮影といった“画像マジック”もある。

 教授はBigShotのサンプル品を作り(3000ドル/台のコスト)、世界各地の学校などで、組み立てワークショップを広めてきた。その活動を紹介し、「求む! BigShotの量産化賛同企業」と書いたのだが……ナシのツブテだった。残念だったが、そのワケは分かる。

 面白い……でも教室や教科にどう浸透させるの? 先進国ならともかく貧しい途上国で誰が買うの? BOP(Bottom of Pyramid=底辺)支援に過ぎない(つまりビジネス化できない)、そんな疑問がよぎったのだと思う。ぼくも「モノづくりだけでは難しい」と感じていた。

 だがBigShotには大きなビジネスポテンシャルがある。Nayar教授は、新Webサイト「BigShot connect(BigShotコネクト)」をひっさげて再来日した。彼の話を聞いていて合点がいった。モノではなく体験を真ん中に据えれば、市場にも“ビッグショット”になる。彼はPCを操作しながらこう言った。

 Let's build photo experience for study, not just a camera.(学ぶためにフォト体験を築こう。カメラとしてだけでなく)

       1|2|3 次のページへ

Copyright© 2017 ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ

マーケット解説

- PR -

ITmedia 総力特集