米国株安や円高を嫌気して連日の大幅下落清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年01月31日 15時59分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10237.92円 ▼122.42円
売買高 19億7319万株
売買代金 1兆4622億0600万円
値上がり銘柄 332銘柄
値下がり銘柄 1233銘柄
騰落レシオ 104.57% ▼7.45%

日経平均

好決算発表で下支えとなるも米国株安や円高を嫌気して連日の大幅下落

 週末の米国株が中東の政情不安から大きく売られたことや為替が円高に振れたことから売り先行となりました。先週末に大幅下落となっていたことで、ある程度織り込んで底堅さも見られるかと思われましたが、外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が売り越しと伝えられたことやエジプトの騒乱も一向に収まらないこと、為替も更に円高が進んだことなどが嫌気されて大幅安となりました。下値の節目と見られる10100円台後半になると売り急ぐ動きも一段落となりましたが、戻りも鈍く大幅下落となりました。

 後場は昼の時間帯や取引時間中に発表された決算に好感する動きもあり、底堅さが見られ戻り歩調となる場面もありました。ただ、積極的に買い上がるほど多くの企業が上方修正となったわけでもなく、先行きへの不透明感や目先の円高を嫌気する動きは続き、戻りも鈍くなりました。戻りの鈍さが見られると目先筋の売りもあって更に上値が重くなるという展開で大幅下落となりました。中東情勢次第という感もあり、最後まで買い切れないのですが、足元の好調な決算を見ると売り叩き難いと言うことなのだと思います。

 小型銘柄も軟調となるものが多かったのですが、主力銘柄ほど売り叩く動きもなく、先週末に堅調となっていた東証マザーズ指数は大幅下落となったものの、日経ジャスダック平均やジャスダックTOP20は下げ幅も限定的となりました。先物は朝方こそまとまった売りが多く、ヘッジ売りの買戻しを交えて大口の売買も見られましたが、その後は散発的にまとまった売り買いが見られるものの指数を動かすような場面はありませんでした。

 米国株の大幅下落の後の動きを日本市場では消化しきれずとりあえず反応して見たと言うような印象です。確かに為替は円高に振れたものの、米ドルで1ドル=80円、1ユーロ=110円という水準=企業の想定水準は保っており、更に円高になる要因が特に見当たらないなかでは更なる円高を懸念して売り叩くわけにも行かないということなのでしょう。エジプトの問題が中東全体に広がるとか、スエズ運河閉鎖などの問題に発展せず、また、親米とまではいかないまでもサウジアラビア程度の親米度が保てるのかどうかなどが問題となって来るのでしょうが、景気回復からの好決算発表も多く、底堅い展開は続くものと思います。

テクニカル分析

日経平均

 遅行線が日々線を割り込んでしまいましたが、日々線は雲を意識して下げ止まりました。ちょうど12月にもみ合いとなった水準の下限、11月の戻り高値の水準である10100円台で下げ渋っており、引き続き遅行線が日々線に絡むように、日々線が雲のサポートを確認しながら底堅さも見られるものと思います。

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