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» 2011年01月28日 10時30分 UPDATE

誠 Weekly Access Top10(2011年1月15日〜1月21日):4択問題は2番を選べ!?――センター試験で検証してみた

社内英語公用語化のニュースなどに触発され、TOEICなど英語関係の試験を受けようと思っている人も少なくないだろう。4択問題が多いTOEICだが、分からない問題があった時、何番を選べばいいのだろうか。過去の4択問題のデータをもとに考えてみた。

[堀内彰宏,Business Media 誠]

 先週最も読まれた記事は「上司と部下の健全な関係を考える」。2位は「現役大学生が働きたい業界は『商社』……働きたくないのは?」、3位は「年収1000万円以上の人に聞く、就活生にオススメの会社は?」だった。

4択問題は2番を選べ!?

 先週から始まった世界一周旅行中の太田英基さんによる連載「世界一周サムライバックパッカープロジェクト」。初回記事「なぜ韓国人は英語を話せるのか――フィリピン格安留学のススメ」は、フィリピンの語学学校に留学すると、格安でマンツーマンの英会話レッスンを受けられるという内容で、掲載から時間が経っても継続して読まれているようだ。

 楽天やユニクロの社内英語公用語化のニュースが、世の中をにぎわせている昨今。触発されて、英語の勉強を始めた人も少なくないだろう。そんな人たちにとって、英語の実力を測るためのものさしとなっているのがTOEICだ。

 4択問題が多くを占めるTOEIC。記述問題とは違って、まったく分からない問題でも勘で答えを書けば当たる確率は25%ある。点数次第で昇進の可否などが決まってしまう場合もあるので、できるだけ正解の確率を高めたいものだが、どうすれば正答率は高くなるのだろうか。

 しばしば、「4択問題だと●番の確率が高い」といった話を耳にするが、その多くは感覚的な主張にとどまっている。そこで、4択問題では何番が答えとして選ばれる可能性が高いのか、過去のデータから調べてみることにした。

 本当はTOEICの過去問の傾向を調べようと思ったのだが公開されていないので、代わりにTOEICと同じく多くの人が受験する大学入試センター試験の4択問題の傾向を調べてみることにした。調査の対象となる教科は、4択問題が多い社会と英語。河合塾の解答速報をもとに集計した結果が次の表だ。

2011年センター試験(4択問題以外は集計から外した)

科目 1番 2番 3番 4番
現代社会 7 9 6 8
倫理 5 8 8 9
政治経済 8 7 12 10
世界史A 5 11 5 10
世界史B 8 9 10 7
日本史A 6 7 9 8
日本史B 3 10 9 9
地理A 3 6 7 6
地理B 0 8 5 5
英語 8 17 9 11
合計 53 92 80 80

 結果は2番圧勝である。「そんなに差は出ないんじゃないのかな」と予想していたのだが、実際にやってみると意外なほど大きな差があることに驚いた。ただ、1年だけのデータでは何とも言えないので、2010年と2009年の分も調べてみた。

2010年センター試験

科目 1番 2番 3番 4番
現代社会 10 8 6 7
倫理 9 9 9 7
政治経済 6 11 9 6
世界史A 7 5 6 12
世界史B 9 12 10 5
日本史A 7 6 7 7
日本史B 8 2 8 11
地理A 9 5 7 6
地理B 5 10 8 3
英語 8 11 13 13
合計 78 79 83 77

2009年センター試験

科目 1番 2番 3番 4番
現代社会 7 8 9 5
倫理 7 9 10 10
政治経済 8 8 9 7
世界史A 6 11 7 7
世界史B 12 6 7 10
日本史A 5 7 11 3
日本史B 9 6 10 7
地理A 7 9 6 4
地理B 5 5 11 4
英語 11 13 11 9
合計 77 82 91 66

 2011年ほど大きな差は付いていないが、2番や3番は1番や4番よりは正解となる確率が高そうであるという結果にはなっている。労力の問題で、2009〜2011年の3年分しか調べられなかったのだが、気になる方はさらに昔だとどうなるか調べてもらえればと思う。

 ちなみに難関資格として知られる司法試験ではどうなっているか。旧司法試験の択一(5択問題)の正解選択肢分布を見ると、次の通りである(伊藤塾Webサイト参照)

旧司法試験択一試験(2年分しかデータが見つからなかった)

年度 1番 2番 3番 4番 5番
2010年度 9 11 15 12 13
2009年度 8 8 16 16 12

 4択と5択の違いはあるのだが、センター試験と同じく、択一でも1番が答えとなる可能性は低いようである。1番が答えになりにくいことについて受験経験者に尋ねると、「聞いたことがある」と言っていたので、もしかするとこれは有名な話なのかもしれない。

 調べて面白かったのが、実用英語技能検定(英検)の筆記試験(4択問題)である。

英語検定1級筆記試験

回数 1番 2番 3番 4番
2010年第2回 10 11 10 10
2010年第1回 11 9 11 10
2009年第3回 10 10 11 10

英語検定準1級筆記試験

回数 1番 2番 3番 4番
2010年2回 10 11 10 10
2010年1回 11 11 11 8
2009年3回 11 10 9 11

 センター試験や旧司法試験と違い、各選択肢がほぼ同じ回数選ばれている。しかし、これは逆に不自然で、「各選択肢が12回以上答えとならないように調整しているのではないか」と筆者は推測する。そのため、筆記試験に臨んだ時、いずれかの選択肢を12回以上選んでいたならば、見直しをした方がいいと言えるかもしれない。

 もちろん、選択肢の癖を見抜いて、高得点をとったとしても自分のためにはまったくならない。しかし、「何が何でもこの試験だけは通らないといけない」という状況の人は、過去の選択肢の傾向を調べてみると幸せになれる……かもしれない(普通に勉強した方が効率はいいという説も)。

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