コラム
» 2011年01月27日 10時00分 UPDATE

「半農半X」 ビジネスコンサルタントと、農業と……:氷河期でも入社しやすいというけれど……中小企業ってどんなトコロ? (1/5)

就職氷河期と言われる中でも、人材が不足している中小企業。もし、入社を目指すとするならば、どんなことを心がけ、どのように見極めればいいのだろうか。

[荒木亨二,Business Media 誠]
誠ブログ

 就職氷河期の今、マスコミや国は「大企業でなく、中小企業を目指せ!」と叫んでいる。メディアが報じる企業・経済情報が大企業に偏っているため、知らぬ間に“日本は大企業大国”と錯覚しがちだが、実は大企業の割合は1%にも満たない。日本は圧倒的な『中小企業の国』、だから中小企業を目指せというのは一理あるのだが……。

「お金では買えないブランド」を求めて……

 学生が大企業に抱くイメージといえば「安定」「高収入」といったメリットが並び、それがそのまま“総大企業志向”を形成している。つぶれるかもしれない、給料が安いであろう中小企業よりは、確実な道を選択するという発想は、決して間違いでない。長引く不況のあおりを受けた学生はより保守的傾向を強めており、安定志向に拍車がかかっている。

 しかし、大企業を目指す真意は、本当に安定志向からなのだろうか?

 日本人の“ブランド好き”は有名な話で、ひと昔前、海外のブティックでブランド物を買い漁る姿は世界中の嘲笑の的になっていた。中国人を笑っている場合ではない。ブランド好きな性向はそう簡単に消えるものでなく、そして、それはモノに限らない。こうした国民性がもっとも顕著に現れるのが、就職という人生最大のステージなのだ。

 自分が属する企業名・肩書などはヘタをしたら一生ついてまわることになる。ビジネスでプライベートで、自分を証明するIDとして頻繁に登場することとなり、大企業であればあるほどさまざまなシーンにおいて有利に働くのが日本社会である。大企業に就職したとなれば親や親戚は鼻高々となり、友人たちはうらやみ、自分はプライドと自信を持って生きていける“最強のお守り”みたいなものなのだ。

 大企業は狭き門、1%にも満たないからこそ所属すること自体がステータスとなる。高級バッグや腕時計と異なり「お金では買えないブランド」であるがゆえに、どうにかして手に入れたいと願う……。

 これが学生の大企業志向のホンネだろう。こんな俗っぽいコトは親も子も大きな声では言えないから、安定や高収入という分かりやすい言葉に置き換えているだけなのだ。

 少子化にもかかわらずブーム化に拍車がかかる中学受験を想起すれば、いかに日本人が「お金では買えないブランド」を欲しているのか理解できよう。受験率が30%を超えていると言われる東京、「有名中学は勉強を安心して任せられるから……」に隠されたホンネ、あるいは先に見すえるのは、やはり「一流大学=大企業就職」という黄金ルート。就活対策はかなり早期化・長期化している実態がうかがえる。

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