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» 2011年01月27日 20時50分 UPDATE

2代目プリウスをプラグインハイブリッドにする方法

ビートソニックの「プラグス40+」は、2代目プリウスをPHVに改造するキットだ。約40キロというEV走行航続距離は本家プリウスPHVの約2倍に達する。まだ走れるクルマの再活用も立派なエコではないか?

[岡田大助,Business Media 誠]

 1月19日から21日まで東京ビッグサイトで開催された「オートモーティブワールド2011」※では多くの電気自動車(EV)が展示された。その中で注目を浴びていたのが、2代目プリウスをプラグインハイブリッド(PHV)化する改造キットだ。

※同時開催だった「第3回国際カーエレクトロニクス技術展」「第2回EV・HEV駆動システム技術展(EV JAPAN)」「第1回クルマの軽量化技術展」の総称
プラグス40+ 一見、普通の2代目プリウスのようだが……

 ビートソニックが2010年2月に発売した「プラグス40+」は、2003年から2009年まで販売していたNHW20型にプラグイン充電システムを追加する。キット価格は144万9000円、取付工賃約15万円。車検も通り、車検証には「プラグイン・ハイブリッド車」と記載される。

 モーターのみで約40キロ(時速56キロ以下で定常走行した場合)の航続距離を実現するための大容量駆動用バッテリーをトランク床下収納とスペアタイヤ用スペースにジャストサイズで搭載する。EV走行モードでは、時速112キロまで加速できる。EV走行用バッテリーが切れたら、通常のプリウスと同じガソリンエンジンを併用するハイブリッド車になる。

プラグス40+ EV走行可能な大容量駆動用バッテリー

 このバッテリーの電気容量は、純正ニッケル水素バッテリー(1.3キロワット時)の約5倍となる6.1キロワット時。104キロの重量増となるため、リアサスペンション用強化スプリングもキットに含まれる。

 取り除いたスペアタイアを補完するための応急修理キットを別途入手する必要があるとはいえ、ラゲッジスペースの容量を減らすこともない。また、リアバンパーには充電用ポートが取り付けられる。バッテリーは、家庭用コンセント(100ボルト電源)で6〜8時間でフル充電完了だ。フル充電にかかる深夜電気料金は45円〜64円程度(参考値)とのこと。

 なお、メインバッテリー用充電器、充電中にシステムを稼働するためのサブバッテリー用充電器、EVモード/PHEVモードを切り替える操作パネルなどを取り付けるために、数多くの純正部品を取り外したり、加工したりするため元のプリウスに戻すことはできない。

プラグス40+プラグス40+ ダッシュボードに追加された操作パネル(画像をクリックすると拡大します)

3代目プリウスの改造キットも年内発売予定

 プラグス40+は、トヨタのハイブリッド制御技術「THS-II」に対応している。同社では、現行の3代目プリウスにも適用できるプラグイン充電システムを開発中で、年内の発売を目指している。

 2011年にトヨタが一般向け発売を予定する「プリウスPHV」は、市販価格が400万円台、補助金制度を使って300万円を切る価格を設定するものと予測される。2009年に法人向けにリース販売したプリウスPHVの価格は525万円、EV走行の航続距離は23.4キロだった。

 現在、2代目プリウスを所有しているユーザーはもちろん、いち早くプラグインハイブリッドのプリウスを運転してみたいのであれば、中古車で2代目プリウスを購入して改造してみるのもいいだろう。使えるクルマをリサイクルすることも“エコ”に違いない。

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