企業&組織の“安定度”計算式を作ってみたちきりんの“社会派”で行こう!(2/2 ページ)

» 2011年01月24日 08時00分 公開
[ちきりん,Chikirinの日記]
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個別のリスク要因

 そして最後に、個別のリスク要因を掛けてみましょう。以下の項目のうち、当てはまるものが1つの場合は70%、2つ当てはまる場合は50%、3つ以上当てはまる場合は30%を掛けて下さい。

  • 過去数年、赤字である(民間企業の場合)
  • 過去数年、定員割れである(大学などの場合)
  • 財政再建団体への転落が懸念されている(地方行政団体の場合)
  • その域内にある公的病院や学校、公的施設である
  • “仕分け”に、かけられる可能性がある(独立行政法人などの場合)
  • 筆頭株主が投資ファンドである
  • 継続的かつ大幅に“ネットサービス”に顧客をとられている(旅行社、新聞社、書店など)
  • みなし管理職問題、過労死、労働基準法違反などで訴訟になったり、監督官庁の指導、懲罰を受けた

 以上です。みなさんの今勤めている会社や、就職・転職を考えている会社の数値はどのくらいだったでしょう?

 これらの基準をもとに計算すると、公務員以外で「安定した会社」となるのは、「昔からある古くて大きな会社」となります。しかし、変化の時代には、必ずしも「古くて巨大な組織」が生き残りやすいわけではありません。

 これからの世の中が「大きく変わる!」と思うか、それとも「今までと大きくは変わらない」と思うのか、それによって何を「安定している」と感じるかは大きく異なるのかもしれません。

 そんじゃーね。

著者プロフィール:ちきりん

兵庫県出身。バブル最盛期に証券会社で働く。米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務。2010年秋に退職し“働かない人生”を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦など、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。著書に『ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法』がある。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN

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