トイレにある“放尿ゲーム”ってナニ?うふふなマーケティングレシピ(2/3 ページ)

» 2011年01月21日 08時00分 公開
[郷好文,Business Media 誠]
誠ブログ

 トイレのゲームって何なのだろうか?

 昔、便器に置かれた黄色とか黄緑色の“衛生ボール”を転がして遊んだことはないだろうか。あの感覚だ。また小便には「富士山型」と「八ヶ岳型」がある。年をとるとトイレで長い時間かかるようになり、それが病気のお知らせにもなる。その点でもゲーム以上のことができそうだ。東京メトロのトイレには「もっと前に」という掲示がでる広告もどきがあるけれど、あれより何倍も面白い。

 もちろんこれは広告機能アリ。量をお知らせするボトルが「広告主」なのだ。右側スペースにもスポンサーを付けられる。用を足す時間は、ある意味で精神集中するので、広告への注視度が高まることはありうる。

トイレで商品告知

 エスエス製薬は2010年12月、駅の女性用トイレを“広告ジャック”した。

品川駅の鏡面広告(左)、トイレットペーパー広告と個室内ステッカー広告(品川駅、右)

 JR新宿・渋谷・品川・目白・横浜駅の女性用トイレで、個室や鏡面、トイレットペーパー(トイレの紙様ってわけだ)に広告をいれた。狙いは便秘薬「スルーラック」の商品告知で、合わせて試供品の配布も行った。

 トイレだから便秘薬、というのは分かるけれど、実際の反応はどうだったのだろうか? 個室は、男性用小便器以上に集中できから、広告があったら逃れようがないのは事実である。広告収入をトイレの清潔さ維持に使えば、駅にも利用者にはメリットがある。その点は賛成だ。