「夢は持ち家」という人が、減っているワケあなたはどうする? 住まいの選び方(3/4 ページ)

» 2011年01月21日 08時00分 公開
[権田和士(日本エル・シー・エー),Business Media 誠]

料理のレシピが4人分から2人分へ

 次に以下の図を見ていただくと、平均世帯人数が年々下がっていることが分かる。

平均世帯人数が年々下がっている

 これまでは1世帯4人という家族構成だったが、今では世帯人員が2.56人にまで落ちている。

 高度成長期では「夫婦+子ども2人」が標準世帯とされていた。この世帯人数の減少を象徴するのが、テレビの料理番組である。NHKの名物料理番組『きょうの料理』のレシピで、かつては4人分の材料で紹介されていたのに、数年前から2人分の材料で紹介されるようになった(関連リンク)

 「家族の食卓が4人から2人になった」と聞くと、30年近く前、小さいころに当たり前に見てきた食卓(家族)の光景が、少しづつ失われていることを嫌でも自覚できる。

 今や家族の形態は小さくなりつつあるため、住宅商品にも「コンパクトハウス」と呼ばれる低価格・小規模住宅の割合が高まってきている。また住宅を購入するからといって、必ずしも新築物件というわけではない。中古住宅を購入して割安な価格でリノベーションをするというニーズも高まっている。実際に消費者に中古リノベーションの内容を提示すると、その7割が「魅力的だ」と答えたデータもある。

 このほか以前の記事でもお伝えしたように「あえて購入せず、一生賃貸暮らしの方が自分のライフスタイルに合っている」と前向きに賃貸を選ぶ消費者もいる(関連記事)

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