円高を嫌気する動きもあって上値も限定的清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年01月20日 00時36分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10,557.10円 △38.12円
売買高 22億1,500万株
売買代金 1兆3441億8400万円
値上がり銘柄 1,049銘柄
値下がり銘柄 468銘柄
騰落レシオ 131.32% △3.18%

日経平均

米国株高や米国企業の好決算に反応して堅調だが持高調整の売りも嵩み、円高を嫌気する動きもあって上値も限定的

 米国市場が堅調、米国市場の引け後に発表されたハイテク銘柄の決算も好調と報じられたこともあって買い先行となりました。ユーロが堅調となったことや外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)も買い越しと伝えられたのですが持高調整の売り買いのなかで手仕舞い売りに押されるものも見られ、円高気味となったこともあり上値も限定的となりました。好材料に反応するものもあるのですが、最後まで買い切れないようで、上値も限られてしまったようです。

 後場も堅調な地合いが続いたのですが、目先筋の買いが多いようで、物色対象の広がりもなく、持高調整の売りに押されていた銘柄が切り返すこともなく、値持ちも良いのですが上値も重い、いつものことながら方向感のない展開となりました。素材の値上がりに明暗を分ける格好で素材株に高いものが多く、鉄鋼株などは原料高を嫌気して売られると言う展開でした。内需株の一角は買い戻し一巡から軟調となるものが多く、強含みではあるのですが、目先の需給に振らされながらまちまちで指数に方向感は見られませんでした。

 小型銘柄も先駆したものは手仕舞い売りに押され、売られていたものが買い直されるという展開で指数は高安まちまちとなりました。東証マザーズ指数やジャスダックTOP20が堅調、日経ジャスダック平均は連日の小幅下落となりました。先物はまとまった売り買いは散発的に見られる程度で方向感を持っての動きというよりは目先筋の売買が中心となっていたものと思います。指数を大きく動かすような場面も、方向感を出すような動きもありませんでした。

 相変わらず日中の値動きに乏しい展開となっていました。朝方は地合いは悪くないのに上値が重く、昼の時間帯に円高に振れても特に材料視されることもなく値持ちは良く、米国株が堅調で、米企業の決算も好調と伝えられた割には反応も鈍いと言うことで、持高調整の売り買い=目先の需給に振らされている状況には変わりないようです。日本企業の決算発表が始まるまでは外部環境よりも目先の需給に振らされ、指数の動きは鈍い展開が続くものと思います。

テクニカル分析

日経平均

 高値圏でのもみ合いが続いています。RSIやストキャスティックスも高値圏にあり、上値の重い調整含みの展開が続くものと思われます。転換線や基準線にサポートされて底堅さも見られるものと思います。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.