裕福なバックパッカーは、地球にもビジネスにも好影響をもたらす。
自転車や徒歩旅行、バスや電車旅行が増えれば、クルマ旅行より環境への負荷も小さくなる。欧州では温暖化の影響で夏スキーは消滅し、トレッキングに変わった。国内でも避暑地が避暑地でなくなりつつある地域もある。飛行機でオゾン層を破壊するよりも、長距離列車や船舶を使いたい。地球にやさしい旅行者になろう。
バックパッカーには荷物の移動、身体の疲労という苦痛がある。荷物を軽量化したいなら米国のOnly The Lightest Camping Equipmentをチェックしよう。十数キロのバックパックを半分にするコツを伝授してくれる。また米国のAirbnbのサービスを使えば、世界中の個人宅や別荘やコテージ、さらにボートまで、長期間リーズナブルに借りることができる。
考えてみれば、泊まり歩き旅行者のための荷物別送の宅配便需要もある。一流ホテルにも入れる気品のあるサイクリングウエア開発や、もしもの時の救急サービス、新しい障害保険にもチャンスがある。
「自由になりたい。あの時の感動を(半分でも)味わいたい。でも無謀なのはちょっと」――。潜在的旅行者の心の底にあるそんな“原風景”に目を向ければ、未開の需要はたくさんある。私も裕福なバックパッカー旅行ライターになりたいが、この記事の原稿料だけでは……ムリかな(笑)。
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