円安や米国株高を好感、節目を抜けて大幅高清水洋介の「日々是相場」夕刊(1/2 ページ)

» 2011年01月06日 15時59分 公開
[清水洋介,リテラ・クレア証券]

市況概況

日経平均 10529.76円 △148.99円
売買高 23億9781万株
売買代金 1兆5694億9700万円
値上がり銘柄 1250銘柄
値下がり銘柄 302銘柄
騰落レシオ 140.87% △1.00%

日経平均

円安や米国株高を好感、節目を抜けて大幅高

 米国株が堅調、為替も円安に振れたことから買い先行となりました。米国が新興国の景気拡大に牽引される形で景気回復が鮮明になったと見られることから、日本でも新興国の景気拡大の効果、恩恵を受け易い機械株や電子部品株などが買われ、円安を素直に好感してハイテク銘柄など輸出株も堅調、新興国の景気拡大が続くことで、商品相場も堅調となると期待されて商社株が買われるなどほぼ全面高となりました。

 外国人売買動向(市場筋推計、外資系9社ベース)が買い越しと伝えられたこともあり、前場も値持ちの良い展開となりましたが、目先筋の利益確定売りや節目と見られる水準まで一気に上昇となったことから上値も重く、指数は小動きが続きました。後場も同じように節目と見られる水準で指数は小動きとなりましたが、出遅れ銘柄や割安感が強い銘柄を物色する動きも見られ、円高気味となる場面もあったのですが、値持ちの良い展開は続きました。

 小型銘柄もスマートフォン関連銘柄など値動きの良い銘柄に乗るような動きは続き、堅調となるものが多く見られました。ジャスダックTOP20は先駆していた分、上値も重くなりましたが堅調、日経ジャスダック平均も堅調となり、東証マザーズ指数は大幅高となりました。先物は朝方の買い以外はほとんどまとまった売り買いもなく、高く寄り付いたあとは全くと言って良いほど動きは見られず、指数を動かすような場面もありませんでした。

 節目と見られる昨年12月10日の大きな陰線を抜けて来ました。こうなると今度は本日のもみ合いとなった水準である10500円〜600円水準が節目となります。昨年4月に高値をつけた後、5月に急落となったときにいったん下落が止まりもみ合った水準であり、いったんこの水準で10500円前後での底堅さを確認してから次の節目を試すことになりそうです。物色対象の広がりや出遅れ銘柄を物色する動きなども見られ、為替が大きく円高に振れる=米国景気の悪化、回復にかげりが見られると言うことがなければ、強含みの基調はもう少し続くのだと思います。

テクニカル分析

日経平均

 ようやく上に抜けて来ました。ストキャスティックスは高値圏になったのですが、RSIには上値余地もありまた上値を試す動きが続いています。ただ、節目とされた水準を抜けて来たところであり、転換線のサポートを確認しながら堅調な地合いは続くものと思います。

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