2010年も終了目前。Business Media 誠&誠 Biz.IDでは2009年より、年末企画として、その年をキーワードで振り返る「誠トレンド格付」という企画を実施しています。
今年は新しい試みとして、読者のみなさんにも格付けに参加していただきました。編集部で用意したキーワードに対し「今年のトレンドはこれだ」と思うものを投票してもらう、という形にしたのです。
投票は12月上旬に行い、1017人の読者の方に参加していただきました(ありがとうございます!)。回答者の男女比は9:1、平均年齢38.4歳です。誠読者の皆さんが考える「2010年のトレンド」とは何だったのか? まずは結果をご覧いただきましょう。
誠トレンド格付2010 | Business Media 誠編 | 誠 Biz.ID編 |
---|---|---|
大賞1位 | スマートフォン(625) | iPad(449) |
2位 | 食べるラー油(桃屋、S&B)(296) | iPhone 4(410) |
3位 | ~なう(Twitterをモバイルで利用)(290) | 電子書籍(385) |
4位 | Android(271) | もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』)(282) |
5位 | 3Dテレビ(194) | 自炊(書籍・雑誌の電子化)(241) |
6位 | 円高(187) | Evernote(151) |
7位 | 東京スカイツリー(170) | SaaS、クラウド(125) |
8位 | LED電球(148) | USTREAM日本版(119) |
9位 | 3D映画(119) | 高速データ通信(WiMAXなど)(92) |
10位 | 羽田国際空港(東京国際空港)(103) | 電子文具(デジタルメモ、デジタルペンなど)(75) |
以下、編集部員のコメントを混ぜながら各キーワードを振り返っていきたいと思います。まず1位は「スマートフォン」。得票数625と、2位以下に大きく差を付けています。2010年前半までは、スマートフォンといえばアップルの「iPhone」を連想する人が多かったようですが、後半からは国内メーカーが「Android」(4位)をOSとして搭載した携帯電話を続々と発表。選択肢が広がったことで、2011年にはさらにスマートフォンへの期待が高まりそうです。
話題になっただけでなく、都内では電車の中などでスマートフォンを使っている人を見かけることも普通になりました。誠編集部でも、最もガジェットに興味がなさそうな人までiPhoneを導入。Androidの普及はまだこれからでしょうが、iPhoneに関して言えば、本当にキャズムを超えたと実感しています。「これまではPCでメールやスケジュールをチェックしていましたが、今は会社以外ではiPhoneを使うので、PCを見る時間が減りました。スマートフォンを使いこなせる人とそうでない人で、考え方や仕事術などいろいろ違いが出てくるのでは」(土肥)
携帯電話タイプだけでなく、タブレットタイプも徐々に選択肢が増えつつあります。Biz.IDで1位になった「iPad」のほか、「Galaxy Tab」「GALAPAGOS」も登場。誠でも関連する調査記事を多数掲載したほか、やや変化球ですが「モテたかったので、iPadを使いながら山手線を5周してみた」(参照記事)、「異性のケータイ番号を自然に聞き出す方法」(参照記事)といった記事を掲載しました。
「外で使っている人をあまり見かけない」「iPadを買ってみたけど、家でたまに使うくらいで、使用頻度が高いのはやっぱりノートPC」という声もあるiPadですが、PCのキーボードのように入力ができる、画面や文字が大きいので視認性が良いという点が、シニアが多い経営者には強く刺さったようです。「(iPadが取って代わるので)ノートPCが恥ずかしい時代がる」と発言したソフトバンクの孫正義(参照記事)、iPadだけで業務ができるようにしているローソンの新浪剛史社長など、iPadの良さを語る有名な経営者が印象的でした。iPadを業務で利用する例としては、誠でも「『大画面になるだけで使い勝手が大きく変わる』――iPadでLotus Notesを使ってみた」という事例を紹介しています。
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