スマートフォン、食べるラー油、〜なう――ビジネスパーソン1000人が選んだ「2010年のトレンド」誠トレンド格付2010(1/3 ページ)

» 2010年12月31日 10時30分 公開
[吉岡綾乃,Business Media 誠]

 2010年も終了目前。Business Media 誠&誠 Biz.IDでは2009年より、年末企画として、その年をキーワードで振り返る「誠トレンド格付」という企画を実施しています。

 今年は新しい試みとして、読者のみなさんにも格付けに参加していただきました。編集部で用意したキーワードに対し「今年のトレンドはこれだ」と思うものを投票してもらう、という形にしたのです。

 投票は12月上旬に行い、1017人の読者の方に参加していただきました(ありがとうございます!)。回答者の男女比は9:1、平均年齢38.4歳です。誠読者の皆さんが考える「2010年のトレンド」とは何だったのか? まずは結果をご覧いただきましょう。

誠トレンド格付2010 Business Media 誠編 誠 Biz.ID編
大賞1位 スマートフォン(625) iPad(449)
2位 食べるラー油(桃屋、S&B)(296) iPhone 4(410)
3位 〜なう(Twitterをモバイルで利用)(290) 電子書籍(385)
4位 Android(271) もしドラ(もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』)(282)
5位 3Dテレビ(194) 自炊(書籍・雑誌の電子化)(241)
6位 円高(187) Evernote(151)
7位 東京スカイツリー(170) SaaS、クラウド(125)
8位 LED電球(148) USTREAM日本版(119)
9位 3D映画(119) 高速データ通信(WiMAXなど)(92)
10位 羽田国際空港(東京国際空港)(103) 電子文具(デジタルメモ、デジタルペンなど)(75)
N=1017[複数回答(3つ以内)]※括弧内は回答数。

選択肢が増えたスマートフォン、iPhoneはキャズムを超えた

 以下、編集部員のコメントを混ぜながら各キーワードを振り返っていきたいと思います。まず1位は「スマートフォン」。得票数625と、2位以下に大きく差を付けています。2010年前半までは、スマートフォンといえばアップルの「iPhone」を連想する人が多かったようですが、後半からは国内メーカーが「Android」(4位)をOSとして搭載した携帯電話を続々と発表。選択肢が広がったことで、2011年にはさらにスマートフォンへの期待が高まりそうです。

 話題になっただけでなく、都内では電車の中などでスマートフォンを使っている人を見かけることも普通になりました。誠編集部でも、最もガジェットに興味がなさそうな人までiPhoneを導入。Androidの普及はまだこれからでしょうが、iPhoneに関して言えば、本当にキャズムを超えたと実感しています。「これまではPCでメールやスケジュールをチェックしていましたが、今は会社以外ではiPhoneを使うので、PCを見る時間が減りました。スマートフォンを使いこなせる人とそうでない人で、考え方や仕事術などいろいろ違いが出てくるのでは」(土肥)

 携帯電話タイプだけでなく、タブレットタイプも徐々に選択肢が増えつつあります。Biz.IDで1位になった「iPad」のほか、「Galaxy Tab」「GALAPAGOS」も登場。誠でも関連する調査記事を多数掲載したほか、やや変化球ですが「モテたかったので、iPadを使いながら山手線を5周してみた」(参照記事)「異性のケータイ番号を自然に聞き出す方法」(参照記事)といった記事を掲載しました。

 「外で使っている人をあまり見かけない」「iPadを買ってみたけど、家でたまに使うくらいで、使用頻度が高いのはやっぱりノートPC」という声もあるiPadですが、PCのキーボードのように入力ができる、画面や文字が大きいので視認性が良いという点が、シニアが多い経営者には強く刺さったようです。「(iPadが取って代わるので)ノートPCが恥ずかしい時代がる」と発言したソフトバンクの孫正義(参照記事)、iPadだけで業務ができるようにしているローソンの新浪剛史社長など、iPadの良さを語る有名な経営者が印象的でした。iPadを業務で利用する例としては、誠でも「『大画面になるだけで使い勝手が大きく変わる』――iPadでLotus Notesを使ってみた」という事例を紹介しています。

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